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ラグビー場での手に汗握る試合展開を、何とか視覚的にわかりやすく伝えること
はできないものだろうか? ニフティサーブのラグビーフォーラムに観戦記を書
きながらいつもそんなことを考えていました。今を去ること6年くらい前のお話。
そして、ふと思いついたのが、横軸を時間軸にして得点の時間と内容を表示する
方法。単にどちらのチームが多く得点したかだけでなく、時間帯によって優位に
立っていたのはどちらか、逆転劇はいつ起こったかが一目瞭然。効果は予想以上
でした。
というような自画自賛はさておき、ラグビー版スコアボードについて、具体的な
例を挙げてご説明いたします。
◎関東大学ラグビーリーグ戦G 流通経済大 vs 中央大(2003年9月28日)
流通経済大学 0 5 10 17 17
T T G
時間 0----+----1----+----2----+----3----+----4----+ 得点
P
中央大学 0 3 3
流通経済大学 17 24 24
G
時間 0----+----1----+----2----+----3----+----4----+ 得点
T T x T T
中央大学 3 8 13 18 23 23
※時間×10分,T=トライ(5点),G=トライ+ゴール(7点),P=PG(3点),D=DG(3点),x=PG失敗
横軸(0----+----1---)はキックオフからの経過時間。1目盛「-」が1分で、
「+」は5分。数字の1, 2 ,3 ,4 はそれぞれ10分、20分、30分、40分
経過したことを示しています。記号の T, G, P, D は得点の種類で、それぞれ
トライ(ゴールは不成功)、トライ(ゴールも成功)、ペナルティゴール、ド
ロップゴールを表します。ペナルティゴールの成功、不成功は勝敗に少なから
ぬ影響を与えるので、参考のため失敗の場合も x 印を入れるようにしました。
記号の上(または下)の数字はその得点が記録された時の総得点です。
具体的な得点経過を前半(上段)について説明します。まず、流通経済大が2
1分にトライで5点を先制。さらに36分にもトライで5点追加。中央大が3
9分にペナルティゴールを成功させて3点を返すものの、その直後の41分に
流通経済大がトライ(ゴールも成功)で7点を挙げ、前半は17対3の流通経
済大14点リードで終了、となります。
後半(下段)は一転して中央大学のペース。4トライを返すものの最小得点差
(1点差)での惜敗でした。中央大ファンの方は、「20分のPGが決まって
いれば...」「いや、1つだけでいいから T が G だったら...」と思わ
れることでしょう。また、「前半はほとんど中央陣で試合が行われたものの、
流通経済大が肝心なところでミスを犯しなかなか得点できなかった。」という
コメントが加われば、より試合状況のイメージを掴んでいただけるのではない
でしょうか。
このラグビー版スコアボードが、実際にラグビー場に行けなかった方にとって
少しでもお役に立てるものになれば、考案者としては嬉しい限りです。
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