宗岡第三小学校の「楽校共育」
宗岡第三小学校は児童数204人、各学年1クラスの学校ですが、「よく学び、よく遊べ」の方針のもと「30分間休み時間を1日3回導入(3〜4校時の休みは授業者が決定)」「児童会主体に地域に働きかけ交流する学校行事の推進」「地域の民間人の指導支援を積極的に活用したティームティーチング」等、ユニークな教育活動を展開しています。
さらに、児童数減少に伴う余裕教室1階4教室を活用した「教育福祉交流センター」(ランチルーム、会議室、福祉活動室、和室)を児童の教育活動を優先に、市民に開放し(午前9:00〜午後9:00休日含む)、ふれあい号に乗って高齢者や障害者が定期的に利用し、子どもたちと共に機織りをしたり交流給食をしたりと、日常型福祉教育が展開されています。
6月からは社会福祉協議会の事業「茶話会」(日中一人でいる高齢者が協カ員と週1回和室を利用している)も行われており、6月15日にご一緒させていただいた折りには、お茶を飲んだりおしゃべりをしたり、多少痴呆がある方も、テープに合わせて懐かしい曲を歌うと、若い頃を鮮明に思い出しておられました。廊下の手摺りを伝ってゆっくり歩くことにより、リハビリにもなります。
10月から毎週木曜日の30分休み時間を利用しての「遊びの玉手箱」では、(財)日本レクリェーション協会との共働により、新しいスポーツや遊びの数々が学校中で繰り広げられ、得意技をもつ市民の方々の指導により、子どもたちはたちまち遊びの達人に! 高齢者の皆さんも、パークゴルフやゲートボールのボランティアスタッフとして大活躍。「子どもたちが喜んでいるから。」と、生き生き輝く笑顔が素敵です。
これらの活動を通し、学校という一つ屋根の下で共に過ごすうち、子どもたちも、親たちも、地域のお年寄りも、様々な障害をもつ方も、人それぞれみんな違った特性や良さを友達にも自分にも発見し、共に持てる力を出しつつ育ち合える地域社会へと広がり発展していくことが期待されます。
(2000年1月)
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