これからも応援し続けます!! 私たちの志木市立救急市民病院
市民のニーズは?
市民が創る市民の志木市推進本部「財政改革」検討委員会の検討結果で、 「市民病院への繰出し金については一般会計においても負担となっており、また、医療機関も充実されていることから民営化もしくは売却を視野に検討を図る。」 また、推進本部の検討結果で 「救急病院としての必要性や地域への役割等を考慮し、経営の健全化を図るための計画・方策を検討する。」 とされ、市議会の行政運営調査特別委員会では 「地域医療の中枢機関、さらには、自治体病院としての役割や財政負担に配慮しながら更なる経営方策を検討すべきとの意見がある一方、民営化策、若しくは売却をも視野に入れ検討すべきとの意見も出された。」 とされた市民病院ですが、市民のニーズはどうなのでしょうか。
2001年12月10日〜20日実施の、「市民が創る市民の志木市」実現アンケート(速報値)では、
問 志木市立救急市民病院の経営には、皆さんの税金が充てられていることをご存知ですか。 に対し、 知っている 74.8%
問 医療機関が混在する地域に所在する志木市立救急市民病院は必要だとお考えですか。 に対し、 必要である 78.8% という結果でした。
また、 診療を受けたことがある56.3%、 その内、 かかりつけである21.1%、救急診療である61.2% と、救急医療と地域医療の両面、ことに救急医療における市民病院のニーズが高いことが明らかになりました。
天田いづみの意見 ―行政運営調査特別委員会に提出―病院事業会計については平成10,11,13年度、一般会計からの運営費補助(基準外繰入れ)をゼロとするなど、経営改善がはかられており、院長の専従により人的経営基盤の強化をはかる等、更なる努力を望む。社会問題化している小児医療の救急体制、近隣自治体に無いサービス提供をしている介護保険の訪問リハビリテーション、訪問看護ステーション・保健センターとの連携等、保健・医療・福祉への役割は大きい。
経営改善とサービス向上の努力の成果
私は、終始一貫、市民病院の経営改善とサービス向上の為、一般質問・常任委員会等あらゆる場面において、利用者のご意見、市民病院運営審議会の委員の方々からのアドバイス等いただきながら、調査・提言を続けてきました。
【2000年度決算等にみるサービス内容の特徴】
- 進む高齢化…整形外科は外来、入院ともに1割超の伸び
- 介護保険の訪問リハビリテーション…22名に348回サービス提供し、収入約150万円と、収益は少ないが、常に待機者は2〜3名。採算性が悪いため近隣自治体にサービス提供機関が無く、市民病院は大きな柱であり、今後もニーズの増加が予想される。
- 夜間の小児医療体制…2001年度より小児科の常勤医師を4名から5名に増員したが、なおかつ常勤医師の当直明けの日勤が月に10数回という厳しい状況が続いている。
不採算部門と社会的ニーズをどう見るか
100床中常時4床を救急用に確保しておくために、救急指定医師等待機料及び空床確保料として、一般会計から1億5,000万円が負担金(地方公営企業法の基準に基づく繰り入れ)として支出されています。
近年、全国的な小児科医不足に加え、夜間の小児救急に支障をきたし、2001年度より国は小児医療支援事業(圏域毎に休日・夜間の小児救急医療に取り組む医療機関に補助金を支出)を始めました。
朝霞地区ではこの問題にいち早く取り組み、2001年度から市民病院と民間の4病院が輪番制で患者を受け入れています。(2000年12月議会で提案)
しかしながら、全国的には取り組みは進まず、結果的に昨年12月の補正予算で国の補助金が増額されました。
市民病院は従来から自前で24時間の救急医療体制(外科・内科・小児科)をとってきており、そこに国の制度が加わったことになります。
市民の貴重な税金だからこそ、命と健康を守る為に使いたい、病気や障害があっても地域で安心して暮らし続けたい、とのみんなの願いにこれからも応えていきます。
診療録(カルテ)も開示
9月議会での提案を踏まえ、2002年1月7日から、従来のインフォームドコンセント(説明と同意)をさらに一歩進める形での診療録(カルテ等)の開示が可能となり、日常のチーム医療の実績を反映した医療事故防止マニュアルも完成間近です。
市民病院の経営理念と運営方針等も定めて病院広報誌やホームページでお知らせ予定です。
【決算等に見る努力の成果】
96年度 97年度 98年度 99年度 2000年度 01年度 病床利用率(%) 80.2 76.4 83.2 81.5 85.8 88.2 純利益 (円) 5,600万 Δ9,800万 Δ9,200万
Δ3,200万 1億4,500万 1億0,700万 一般会計からの運営費補助(基準外繰入れ)
(円)1億 5,000万 0 0 7,000万 0 看護体制
(入院患者:看護士)2.5:1 2.5:1 2.5:1 2.5:1 2.5:1 2:1 累積未処理欠損金
(円)8,300万 1億8,100万 2億7,300万 3億0,500万 1億6,000万 5,200万
訪問看護ステーションが市民病院の組織に
1月11日臨時議会において、2002年度からの市全体の組織改革に伴い、志木市訪問看護ステーションが市民病院の組織に入ることになりました。
質疑では約1800万円の赤字解消とサービス充実の両立を求め、これを機に、土日や時間外のサービスについても、検討していくことになります。
市民病院の今後の方向性については、2〜3月議会で市長に質す予定です。ご意見をお寄せください。
(2002年2月)
入通院患者が理学療法士等と機能回復訓練
に励む市民病院のリハビリ室