長沼市長 初議会で市民病院損害賠償議案
6月19日の市長選挙では市議会議員19人中天田いづみ以外の18人が相手候補(前助役)を応援したという状況下、長沼明新市長での初議会(7月11日〜28日)には多くの市民が傍聴に詰めかけ、大変な緊張感の中で質疑を行いました。
中でも、市民病院の医療過誤に関わる「損害賠償の額を定め、和解することについて」の議案では、2月16日の和解成立を受け、病院側は速やかに対応したにもかかわらず、穂坂前市長が3月議会に議案を提出せず、臨時議会も召集しなかったことが明らかになりました。
環境福祉常任委員会に出席を求めた院長の答弁から、今回の患者様は非常に特殊な病気であり、日本大学医学部付属板橋病院での手術後、御家族の希望により市民病院小児科で治療を受けてきた経緯の中で、第三者の小児外科専門医から転院の遅れが要因とされたことに対し、病院側は患者様の立場に立ってその責任を認め、病院全体で誠意をもって対応してきたことが明らかになりました。
私は、前市長・助役が逐一詳細に報告を受けながら、弁護士体制の強化等適切なサポートもせず、和解成立後に「再検証」を命じて議案提出を遅らせ、「訴訟に持ち込むことでご遺族に多大な負担をかけるよりも、一刻も早く賠償を」という病院の意向に反し、事態の悪化を招いた責任の重大さを指摘しました。
マスコミが先行したことによる患者や市民の不安に応え、信頼回復のための情報公開・説明責任も求め、早速院内に掲示されました。
市民病院の小児科は近隣自治体に夜間・休日の診療体制が無い中、常勤医師4人を中心に、24時間365日の救急体制で地域医療に貢献しています。
長沼市長は公約である市民病院再生に向け「市民病院ルネッサンスプロジェクト委員会」を立ち上げる予定です。市民に開かれた検討へ皆様のご意見をお寄せ下さい。
(2005年8月)
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