リブレーヌ都市整備事業で調節池、富士見大原線(ユリノキ通り)延長も
 富士見市のリブレーヌ都市整備構想は、土地区画整理事業による河川調節池と新市街地を一体的に整備(治水安全の早期実現)すべく、1987年から検討が進められてきましたが、2000年度に国の公共事業見直しにより調節池事業が「中止」とされました。
 しかしながら、県の河川改修工事全体計画(将来計画)としての調節池の位置付けがある中で、2000年度、県公共事業評価監視委員会は、「休止:地元の合意形成があれば、県として再度の採択の可能性はあり得る。国庫補助についても要望していく。」と結論付け、富士見市では地元合意形成に向けた取り組みが始まりました。
 富士見市は、地権者の土地利用に対する意向を探るため、2001年度に土地区画整理事業(減歩率約48%)による計画素案(たたき台)を、2002年度は地権者側からの発案・提起による将来土地利用計画案を作成し、地権者の意向確認調査を2003年1月に実施した結果、約83%の地権者が「事業実施を望む」回答となりました。
 この結果を受け、地権者組織としての「富士見リブレーヌ都市整備事業協議会」が発足し、組合施行による土地区画整理事業実施に向けて取り組んでいくということです。
 今後、まちづくり基本構想作成のための現地調査、環境アセスメントを経て、市街化区域への編入、土地区画整理事業としての都市計画決定を目指していくということです。
志木市との関わり
1.富士見大原線(ユリノキ通り)の延長、富士見橋から浦和所沢バイパスまでの間は、富士見市道として都市計画決定されており、土地区画整理事業の中で整備予定。
2.調節池…河川改修工事全体計画(将来計画)では、16ha80万tを貯留(柳瀬川の水位が上がった時に、流入させる)
※ 規模は縮小の可能性あり(県)
参考までに  朝霞調節池は、2004年度までに50万t貯留する暫定供用をめざして工事中。(新河岸川の水位が上がった時に流入させる)最終的に64万tを、ポンプ場から荒川に強制排水する全体計画の目途は、立っていない。
今後も、進捗状況についてお知らせするとともに、自然環境への配慮についても提言していきます。
リブレーヌ都市整備事業予定地(富士見市都市計画図より)
(2004年2月)
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