茶家では11月に入ると
風炉から炉の季節に移り変わり、道具組みも茶室のしつらえも
変わります。
[開炉」
・・・普通は1日、3日(文化の日)、あるいは立冬の日を選んでもよい。利久居士は”柚子の色づくを見て囲炉裡”と伝えている。[
口切」
・・・茶家で最も重要視する茶事。
茶壷を所持する茶人は、その年の新茶が採れる前に茶師に預けておき、濃茶と葉茶を詰めた茶壷が茶師よりかえると、その口の封印を切って、当年初の濃茶を点てます。茶人のお正月でもあります。
* 宇治、上林三入家も江戸時代、将軍家に納める茶壷道中をし、資料館にはその時の茶壷が
展示されている。又、説明によると、当主は”刀”をさし、お茶がおいしく
ないと切腹沙汰との事で、いかに良質のお茶を献上する事が重要であったか
想いはせられる。
*
11月19日、宗旦忌の日、宇治上林春松家より古式どうりに茶壷道中により
その年の新茶が裏千家に届けられます。
*
26日は京都北野天満宮で京都の茶師が茶壷を奉献する、お茶壷奉献祭があります。
[亥の子餅」
・・・餅を食べて、無病息災、子孫繁栄のまじないとする中国の俗言に
はじまり、わが国でも平安時代以来、朝廷で猪子形に作った餅を食べ、それが
武家、民間にひろまり、茶家ではその日を炉開きとして、”亥の子餅”を菓子として、釜をかけます。

炉開き用に作った亥の子餅です。
おいしかったです。