ある日 ななちゃんがろうかをあるいていると
うしろをあるいているおとこのこがいいました
「しかさいほんとにちっさいなあ。」
ななちゃんはみんなにくらべると
たしかにとてもちいさいです
ちいさいからそのぶん
みんなよりがんばっていることもあるかもね
ちいさいことがふしぎにおもえたのかもしれないけど
ちゅうくらいでいることも おおきいことも
それまたふしぎなことなんだよ
ある日 ななちゃんが
かいだんをゆっくりおりているときに
「ななはほんとに手がかかるなあ。」
かいだんをおりるとき
ろうかをあるくとき
いろんなばめんで
ひとのあしをとめたり
つまらせたりして
いつもいつも ごめんね
ふつう うまれたばかりのあかちゃんは
かたくかたく手をにぎりしめているものなのに
ななちゃんはそれができなくて ひらいたまま
それくらい力がなくて
だきあげてもだらんとしていて
とってもからだのよわい
ふわふわのあかちゃんだったので
あるくことも はしることも
みんなよりずっとずっと
じかんをかけてできるようになったんだよ
だからいまでも うごいてはやすみ
やすんではうごき
そんなふうにしながら
つよくなっていけるから
おうえんしていてね
ななちゃんのこと いろいろふしぎにおもうかもしれない
それはとうぜんのこと
でもみんなだってふしぎだよ
ななちゃんのゆれる目も
みんなのゆれない目も
ふしぎ ふしぎ
にんげんって いのちって
ふしぎのかたまり
みんなみんないっしょだよ