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柳瀬川図書館の新刊コーナーで偶然手にしたこの本は、1999年6月に出たばかりの本です。
よくある、涙流すタイプの障害児の母=聖母みたいな内容ではなく、この伝統的に男性優位の日本社会で、人間として普通の欲求(ある仕事を続けたい、家計を潤わせたい、など)を持っている障害児のお母さん達が弱者としてその欲求をいかにつぶされているかが実例つきでバンバン書いてあります。 読み進んで行くと、怒りで鼻の穴が開きっぱなしになりそうな本でした。 保育園問題から学童、施設問題まで、若い世代の母親のみならず、比較的年齢の高いお母さんにまで取材が行き届いており、取材力、調査力、表現力ともに、ライターの力量を感じさせてくれました。 このライターさん自身は未婚で子どももいないそうですが、却って客観的に述べられるのかもしれません。 中でも、普通学校にお子さんを通わせきった夫婦で商売やっていらっしゃるお母さんの台詞が印象的でした。 「男なんてね、もっと自分のこと、自分でやれ。できるんだから!」 どこの家庭からも聞こえてくるような、こんな主婦の不満の声が、この国の現状の縮図を表しています。 (A.Ohashi)
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