World Jazz Gallery PresentsWorld Jazz Tour navigated by Edward Simon |
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Room #04
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Recorded on November 13-19, 1989 |
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1. Angel with The Blues
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「スムース・ジャズ」という言葉がすっかり音楽ファ ンの間に定着した感のあるこのごろ。デビュー当時の 70年代には若手のバリバリだった人が今や「ビッグ ネーム」(大御所)になっていたりと、正直クロスオ ーバー/フュージョンの焼き直しの感がなきにしも。 当時の「熱気」は期待すべくもないが、そのサウンド には(一種の懐かしさもあって)ついつい耳を傾けて しまう心地よさがある。 そんなイメージを抱きながらこのアルバムを中古のC Dショップで手にした訳であるが、看板(マッチョな ジャケット)に偽りなしと言いたくなるような硬派の サウンドが飛び出してきてしばしびっくりであった。 前作にあたる "The Searcher" と比較してもケビン・ ユーバンクスのコンセプトがより明確に打ち出された 力作に仕上がっている。 エドワード・シモンは20才になったばかりとは思え ない堂々たるプレーぶりである。"The Searcher" よ りも多くのソロスペースが与えられており、ラストを 飾るエリントンナンバーではケビンとともにアレンジ も担当している。ライナーノーツに「驚異の新人」の 語は見当たらないが、むしろそんな紹介の仕方は失礼 に感じられるくらいである。グレッグ・オズビー、ボ ビー・ワトソン、そしてハービー・マンに絶賛された 才能は、ここでもいかんなく発揮されている。 そんなことは別にしても、ケビン・ユーバンクスを過 去の人にしてしまうのはもったいないと思わせる充実 した作品だと思う。 |
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Edited by Kazunori KONO, March/3rd/2005
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