World Jazz Gallery PresentsWorld Jazz Tour navigated by Edward Simon |
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Room #06
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Recorded on March 14, 15, and 16, 1990 |
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1. Caminho De Casa
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ハービー・マンも若きエドワードの才能を高く買って いた一人である。「ラテンジャズ界のキース・ジャレ ット、それはエドワード・シモンだ。」「同じ年の頃 のチック・コリアのことを知っているが、彼(エドワ ード)の方が上を行っている。」とは、ハービー・マ ンの言葉。けっしてリップサービスでないことはこの 作品での演奏を聴けばよくわかる。 ハービー・マンは実はブラジル音楽の大ファン。その ことはこの作品でのひと味もふた味も違った選曲(軽 いボサノヴァタッチの作品にはしていない)からも十 分に伺い知ることが出来る。イヴァン・リンス(3曲) に加え、ネルソン・アイレス、ミルトン・ナシメント、 ホベルト・カルロスといったMPBを代表する作曲家 達の手になる名品がずらりと並ぶ。 ハービーが「ブラジルへの熱き想い」を語るためにセ レクトしたピアニストは名手、マーク・ソスキンとエ ドワード・シモンの二人。音楽的なバックグランドの 違いが演奏スタイルに与える影響を聴き比べてみるの も面白い。エドワードはベネズエラ出身だがブラジル 音楽も得意としている。テレンス・ブランチャードと イヴァン・リンスを迎えて1995年に録音した "Heart Speaks" でもその活躍振りを聴くことが出来る。 さて、この "Caminho De Casa" におけるエドワード のベストプレイが聴けるのはミルトン・ナシメントの 「アニマ」。ミステリアスなテーマを題材に、抑制さ れたタッチ(音数は少ない)で変幻自在な音空間を創 造してしまう演奏は鳥肌もの。この1曲を聴くだけで も価値があると思う。 |
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Edited by Kazunori KONO, July/31st/2005
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