World Jazz Gallery PresentsWorld Jazz Tour navigated by Flora Purim |
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Room #01
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Recorded in Brazil, Septemper, 1964 |
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1. A Morte De Um Deus De Sal
Dom Salvador, Osmar Milito : Piano
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Flora Purim の名を一躍有名にしたのは、70年代ジャズシ ーンを代表するグループの一つ、Return To Forever に参 加したことであった。昨年待望のCD化が実現した70'sフ ュージョン屈指の名盤 "Everyday Everynight"を通じて彼 女のボーカルの魅力を知った人も多いことだろう。ただ、 どちらかと言えば「過去の人」のイメージだろうか。 しかしながら、デビューから40年余りとなる現在に至るま で、Flora Purimは夫のAirto Moreiraとともに精力的な音 楽活動を続けている。ここ数年でも、"Pepetual Emotion", "Speak No Evil","Flora Purim Sings Milton Nasciment" といった意欲作を相次いでリリースしている。 あくまでも私見ではあるが、1967年にブラジルからアメリ カに渡って以降のFlora Purim の活動は大きく4つの時期 に分けられるのではないかと考えている。第1期はソロ活 動が中心の70年代、第2期はAirto Moreira とタッグを組 んで音楽性を拡げた80年代、第3期はFouth World での活 動を中心とした90年代前半から中盤まで、そして第4期は Flora と Airto が再びそれぞれの音楽性の追求を始めた 90年代後半から現代までということになる。 さて、ここで紹介する"Flora e M.P.M." はFlora Purimが デビューを飾った貴重な作品で、1964年のブラジル録音。 つい最近、待望のCD化が実現した。1964年と言えば、そ の直前にアメリカで巻き起こったボサノバブームのことが 思い起こされる。ただ、ここで聴かれるのは、ボサノバか らイメージされる洗練されたサウンドというよりは、むし ろアフリカを意識させるサウンドであることが興味深い。 ブラジル音楽のファンの方には、収録曲の作曲者とクレジ ットされているRoberto Menescal, Vinicius de Moraes, Carlos Lyra, Edu Lobo, Marcos Valleといった人達(ビッ グネーム達)の名前がが関心をそそるのではないだろうか。 歴史的な価値は別にしても、40年前の録音とは思えないく らい、瑞々しい感覚に溢れた魅力的な作品だと思う。 |
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The website of Flora Purim & Airto Moreira | ||||||
Edited by Kazunori KONO, Dec/23rd/2003
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