World Jazz Gallery PresentsWorld Jazz Tour navigated by Flora Purim |
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Room #02
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Recorded at Fantasy Studios, |
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1. Dr. Jive (Part1)
Flora Purim : Vocal
Orrin Keepnews : Producer |
1967年にアメリカに渡ったFlora PurimはStan Getzのヨー ロッパツアーに加わったり、Gil Evansのバンドに参加する など、主としてジャズ畑で活躍することになる。とくに、 1972年に結成されたChick Coreaの "Return To Forever" (RTF)にボーカリストとして参加したことが彼女の知名 度をジャズファンの間に決定的に広めることとなった。こ のとき、夫のAirto Moreiraとともに来日も果たしている。 1973年にFlora PurimはAirto MoreiraとともにRTFを離 れソロ活動を始める。1970年代はジャズミュージシャン達 が「新しいジャズ」の可能性を求めて活動していた激動の 時代。電化サウンドやファンクビートの導入、クロスオー バー/フュージョンの誕生、ワールド音楽への接近、そし てアコースティックへの回帰などなど、今振り返ってみて も、ジャズを取り巻く状況は活気に満ちていたように思う。 この70年代にFlora Purimが残したリーダー作品は全部で9 枚。前半の6枚はMilestone、残り3枚はWerner Brothers からそれぞれリリースされており、CD化もすべて完了し ている。「激動の時代」に(鳥のように)自由に音楽空間 を飛び続けた1アーティストの足跡を辿ることができる。 "Buttefly Dreams" はFlora Purimのアメリカにおける貴重 な第一歩を記した作品。オープニングからいきなりStanley Clarke のファンクベースが飛び出してくるのにまずは驚か される。あたかも「脱RTF宣言」のようなサウンドであ る。Stanley Clarke は自作を3曲提供し、アレンジも担当 するなど、なかなかの張り切りぶりを示している。 Herbie Hancockの "Head Hunters" の成功に刺激された形 でWeather Reportも徐々にファンク路線へとシフトチェン ジしていったこと、逆に新生RTFはロック指向をみせて いたことなど、当時(70年代前半)の状況が思い起こされる。 その一方で、A.C.JobimやE.Gismontiの名曲で聴かれるよう な「ブラジル成分」も健在。様々な素材を自然体で共存さ せることは Flora Purim の得意とするところである。 The website of Flora Purim & Airto Moreira |
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Edited by Kazunori KONO, Jan/25th/2004
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