World Jazz Gallery Presents

World Jazz Tour navigated by Flora Purim

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500 Miles High

 Room #04

Flora Purim
"500 Miles High"

   (Milestone OJCCD-1018-2)

Recorded on   July 6, 1974
Recorded at   Montreux Jazz Festival (Live)
Recorded by   Jim Stern
Produced by   Orrin Keepnews
Originaly Issued in   1974  (Mlestone M-9070)
Re-issued in   1999  (Fantasy Jazz Inc., USA)

1. O Cantador
    (Caymmi / Motta)
2. Bridge
    (Flora Purim)
3. 500 Miles High
    (Corea / Potter)
4. Clavo e Canela (Cinnamon and Cloves)
    (Nascimento / Bastos)
5. Bahia
    (Ary Barroso)
6. Uri (The Wind)
    (Pascoal / Coppola)
7. Jive Talk
    (Hermeto Pascoal)



Flora Purim   (vocal, per)
David Amaro   (ac. & elec. guitars)
Pat Rebillot   (ele-piano, organ)
Wagner Tiso   (ele-piano, organ)
Ron Carter   (bass)
Robertinho Silva   (ds)
Airto Moreira   (ds, per, vocal)
Milton Nascimento; (vo. & guitar on 4)

チック・コリアのRTFへの参加によりジャズファン
の間で知名度を上げたフローラ・プリムであったが、
その名声を飛躍的に高めたのはおそらくこのアルバム
のリリースによるところが大きかったのではないだろ
うか。1974年7月にスイスのモントルーで開催さ
れたジャズ祭におけるライブ録音で、「70年代のフ
ローラ」を代表する作品となっている。

このアルバムのハイライトは、何と言ってもミルトン
・ナシメントが加わった "Clavo e Canela"。フロー
ラのたっての願いが聞き入れられて実現したものであ
った。ミルトンはフローラのキャリアにおいて恩人的
存在といえる人で、いわばその恩返しと言った格好。

だが、実は、この共演はウェイン・ショーターの名盤
「ネイティブ・ダンサー」をも生み出すこととなった。
同アルバムに収録されている "Diana" は当時誕生し
たアイルト〜フローラ夫妻の娘に捧げられた曲である。
フローラの再近作 "Sings Milton Nascimento" にそ
のあたりの経緯が彼女自身の言葉で綴られている。

もちろん、「感動の共演」以外にもこのアルバムの聞
き所はたくさんある。フローラがトレードマークの4
オクターブの声を駆使して熱唱するタイトル曲、ワグ
ネル・チゾによる斬新なアレンジが光るアリ・バホー
ゾの古典的名曲「バイーア」、アイルト・モレイラの
ビリンバウの妙技が堪能できる「ジャイヴ・トーク」
などなど。

まずはフローラ・プリムを聴いてみたい、という方に
オススメしたい1枚である。
Edited by Kazunori KONO, March/6th/2005   Back