World Jazz Gallery PresentsWorld Jazz Tour navigated by Flora Purim |
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Room #04
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Recorded on July 6, 1974 |
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1. O Cantador
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チック・コリアのRTFへの参加によりジャズファン の間で知名度を上げたフローラ・プリムであったが、 その名声を飛躍的に高めたのはおそらくこのアルバム のリリースによるところが大きかったのではないだろ うか。1974年7月にスイスのモントルーで開催さ れたジャズ祭におけるライブ録音で、「70年代のフ ローラ」を代表する作品となっている。 このアルバムのハイライトは、何と言ってもミルトン ・ナシメントが加わった "Clavo e Canela"。フロー ラのたっての願いが聞き入れられて実現したものであ った。ミルトンはフローラのキャリアにおいて恩人的 存在といえる人で、いわばその恩返しと言った格好。 だが、実は、この共演はウェイン・ショーターの名盤 「ネイティブ・ダンサー」をも生み出すこととなった。 同アルバムに収録されている "Diana" は当時誕生し たアイルト〜フローラ夫妻の娘に捧げられた曲である。 フローラの再近作 "Sings Milton Nascimento" にそ のあたりの経緯が彼女自身の言葉で綴られている。 もちろん、「感動の共演」以外にもこのアルバムの聞 き所はたくさんある。フローラがトレードマークの4 オクターブの声を駆使して熱唱するタイトル曲、ワグ ネル・チゾによる斬新なアレンジが光るアリ・バホー ゾの古典的名曲「バイーア」、アイルト・モレイラの ビリンバウの妙技が堪能できる「ジャイヴ・トーク」 などなど。 まずはフローラ・プリムを聴いてみたい、という方に オススメしたい1枚である。 |
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Edited by Kazunori KONO, March/6th/2005
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