World Jazz Gallery PresentsWorld Jazz Tour navigated by Flora Purim |
|||||
index jazz top |
|||||
![]() |
Room #05
|
||||
Recorded in 1976 |
|||||
1. Open Your Eyes You Can fly
|
「オープン・ユア・アイズ」は「500マイルズ・ハイ」 の成功からしばらくの間音楽活動の停止を余儀なくさ れていたフローラが2年ぶりにリリースしたアルバム。 解放の喜びを謳い上げた作品であり、70年代のフロー ラの作品に中でも、もっとも歓喜に満ちた歌声を聴く ことができる。 この作品でまず耳を捉えるのは冒頭3曲のチック・コ リア・メドレー。ウェザー・リポートの「幻祭夜話」 (1975年録音)での活躍でも知られる名コンビ、レオン ・チャンスラー(ドラム)とアルフォンソ・ジョンソ ン(ベース)の躍動感溢れるビートに乗ったフローラ の熱唱ぶりが聴き所。デビッド・アマロのギターとジ ョージ・デュークのシンセサイザーが華を添えている。 4曲目の「サンフランシスコ川」はフローラの母国ブ ラジルにある川で南米大陸で4番目(ブラジルではア マゾンに次いで2番目)の規模を誇っている。大河の ゆったりした流れにフローラの望郷の念がオーバーラ ップする感動的なトラック。フローラ〜アイルト夫妻 が好んで採りあげる曲でもある。同郷のエグベルト・ ジスモンチのギタープレイも堪能できる。 ジスモンチとともに素晴らしいプレイを聴かせてくれ るのが同じく同郷のエルメート・パスコアル。自身の 作品では「自由人」の感があるエルメートだが、共演 者の立場になると聖人君子に変身してしまうところが 面白い。プロデューサーのオリン・キープニューズが ライナーノーツの締め括りの言葉で記しているように、 この作品はフローラの新たなる旅立ちの記録である。 |
||||
Edited by Kazunori KONO, May/9th/2005
Back   |