World Jazz Gallery Presents

World Jazz Tour navigated by Jessica Williams

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 Room #01

Jessica Williams
"Nothin' But The Truth"

     (Blackhawk BKH 51301 CD)

Recorded at  Master Track Productions,
Hayward, CA, on February 26th, 1986
Issued in  1986 (Bellaphon, W.Germany)

1. Nothin' But The Truth
    (Jessica Williams)
2. Kristen
    (Jessica Williams)
3. Monk's Hat
    (Jessica Williams)
4. 'Round Midnight
    (T.Monk/Cootie Williams)
5. Dog Days
    (Jessica Williams)
6. Ugly Beauty
    (Thelonious Monk)
7. Stars Fell On Alabama
    (F.Perkins/M.Parish)


Jessica Williams : Piano
John Wiitala : Bass
Bud Spangler : Drums


Ron Davis : Engineer
Herb Wong : Producer
Jessica Williams : Liner notes

Jessica Williamsは1948年にボルチモアに生まれた。地元
の音楽院でクラシックピアノを学ぶが10代半ばでジャズに
転じ、20代にフィラデルフィアに移る。さらに1978年から
はサンフランシスコのキーストン・コーナーでハウスピア
ニストを務め、大物ミュージシャン達との共演を重ねなが
ら地道にキャリアを積み重ねていった人である。

このように、Jessica Williamsはもはやベテランといって
いいキャリアを有する人であるが、実際にその名前が知ら
れるようになったのはここ10年ぐらいのことである。90
年代前半に本格的にソロピアノ演奏へ取り組み始めたあた
りからCDのリリースが増えていき、徐々に存在が知られ
るようになってきた。

Jessica Williamsの知名度が実力の割に低いもう一つの理
由は、彼女のCDがこれまで殆どカナダや英国のマイナー
レーベル(Jazz Focus, Candid, Hep)からリリースされて
きたことにある。感性とアイデアによって磨き抜かれたタ
ッチを駆使し、聴き手と創造的な空間を共有することに全
精力を傾ける彼女のユニークは音楽性は、制約の多いメジ
ャーレーベルでは捉えきれないものなのかもしれない。

そしてJessica Williamsは最近「究極」とも言えるCDの
供給システムを作り上げた。自身のウェブサイトを利用し
た通販システム。それも演奏から録音、プロデュース、そ
して梱包から発送までも(時間が許す限りではあるが)自
らの手で行っている。ここ日本でも、注文から1週間あま
りで彼女のサイン入りCDが届き、驚きと感動を味わった
人は多いに違いない。

ここで紹介した "Nothin' But The Truth" はJessicasの
もっとも初期(といっても1986年であるのだが)の演奏を
聴くことができるCD。彼女の2大レパートリーである自
身のオリジナル作品とセロニアス・モンクの作品が堪能で
きる。もちろん、ここで聴かれるのは、Jessica Williams
が築き上げた深遠な音世界のホンの入り口に過ぎない..。
 
The beautiful website of Jessica Williams
Edited by Kazunori KONO, Dec/17st/2003   Back