World Jazz Gallery PresentsWorld Jazz Tour navigated by Jessica Williams |
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Room #03
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Recorded at Paradise Studios, Sacramento, |
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1. Bemsha Swing
Jessica Williams : Piano
Kirt Searer : Engineer |
仕事の関係でいろいろな所へ出張する機会が多い私にとっ て、行く先々で空き時間にレコード店を訪ね歩くことがひ とつの楽しみとなっている。たいていは「空振り」に終わ ってしまうのだが、「どうしてこんなところに!?」とい うような嬉しい出逢いもあるので、なかなかやめられない。 Jessica Williams の "...And Then There's This!" は香 港に出張していた時に見つけた思い出の1枚。 今から約3年半前の2000年夏、West Rail(2003年12月開業) の工事現場での仕事のため、2ヶ月間チェンワンのパンダ ホテルに滞在していた。食にはまったく不自由しない香港 とはいえ、音がないのは寂しい。日本からCDウォークマ ンを持ち込み、ソフトは尖沙咀(Tsim Sha Tsui) や銅鑼湾 (Causeway Bay)のHMVで調達することにした。 尖沙咀のHMVはなかなかの規模。新宿のタワーレコード 並みの大きさがあり、クラシックもジャズも(もちろん、 Jポップも)充実している。ジャズはアメリカ産のちょっ と古めのがかなり置いてあった。英国縁の地なのでもう少 し欧州系のものがあるかと思ったが、こちらは期待はずれ。 英国人よりも実はアメリカ人の方が多いというのが最近の 香港事情らしいので、当然なのかもしれない。 "...And Then There's This!" は1990年の録音。現在入手 可能な彼女のピアノトリオ作品としては2番目に古いアル バムということになる。オープニングを飾るのはモンクの "Bemsha Swing"。Jessica Williamsが後のアルバムでも好 んで取り上げる自身の曲がずらりと並ぶ中、スタンダード ナンバーが2曲が彼女らしいユニークな解釈で楽しめる。 そして、締め括りは再びモンクの "I Mean You"。 1990年代(特に前半)にJessica Williamsは大きな飛躍を 遂げることになるのだが、この作品はそんな90年代の幕開 けにふさわしい作品。というのはこじつけに過ぎないとし ても、4年前に録音された "Nothin' But The Truth" に比 べると風格すら感じさせる仕上がりになっている。 |
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The beautiful website of Jessica Williams | ||||||
Edited by Kazunori KONO, January/30th/2004
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