World Jazz Gallery PresentsWorld Jazz Tour navigated by Jessica Williams |
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Room #06
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Recorded on July 28, 1993 |
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1. Weirdo
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さしずめ、ピアノ・トリオ版の "The Next Step" と いったところだろうか。前作から3週間を隔てて録音 されたこの作品もジェシカの「次なる一歩」を飾るに 相応しい力作となっている。自身の音楽に対して全幅 の理解と信頼を寄せて制作に取り組んでくれるレーベ ルを見出したことは大きかったのではないだろうか。 トリオ作品ではソロピアノの場合とはまたひと味違っ たジェシカを楽しむことが出来る。すなわち、音楽の 構造上のバッキングアップをドラマーとベーシストに 任せることにより、ピアニストとしてのジェシカ・ウ ィリアムスの魅力がより明確に見えてくるという意味 で。ジェフ・ジョンソンとディック・バークの二人に よる堅実なサポートのもと、満面に笑みを湛えながら スィングするジェシカの表情が目に浮かぶようである。 スタンダードナンバーからモダンジャズやポップスの 名曲、そして自身のオリジナル作品までを含むプログ ラム構成はジェシカのお得意とするところ。原曲の持 ち味を大切にしつつ、そこに彼女流のユーモアやアイ デアが加わっていく。アメリカンポピュラーには隠れ た名曲がたくさんあることを知ることができることも 彼女の作品を聴く愉しみのひとつである。 音楽における内面的な深みの面では後年の演奏に譲る 面があるかもしれないが、ジェシカが駆使するテクニ ックのすべては既にここに現れていると言っても過言 ではない。「私が今までに聴いた中でも最高のピアニ ストの一人」と賛辞を惜しまないデイブ・ブルーベッ クのピアニストサイドからの解説も読み応えがある。 |
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Edited by Kazunori KONO, May/22nd/2005
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