World Jazz Gallery PresentsWorld Jazz Tour navigated by Poncho Sanchez |
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Room #02
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Recorded at United/Western Studios, |
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1. Night In Tunisia
Poncho Sanchez : Congas, Perussion
Carl E.Jefferson : Producer |
Poncho Sanchezにとって、Cal Tjaderはかけがえのない存 在であった。ラテンジャズを志すPonchoにとって最大のア イドルであっただけでなく、最高の師でもあった。1975年 にCal Tjaderのバンドにコンガ/パーカッション奏者とし て迎え入れられたことが、Ponchoの楽歴において輝かしい 1ページを切り開くこととなったのである。 そんなPonchoにとって、1982年5月のフィリピン公演旅行 中におけるCal Tjaderの急逝は、大きな衝撃と悲しみを与 える出来事であった。ただ、このことが20年以上にわたっ てアメリカ西海岸で精力的な活動を続けている偉大なラテ ンジャズバンドを生むきっかけとなったことも事実。Cal Tjaderの死から約3ヶ月後、Concord Records 社長のCarl E.Jeffersonの強い勧めによりPoncho Sanchez バンドの実 質的なデビュー作 "Sonando" の録音が実現する。 上記のような客観的な事実のみなら、この新生ラテンジャ ズバンドの結成は「拙速」のイメージを持たれてしまうか もしれない。しかしながら、実際に "Sonando" での演奏 を聴いてみると、Poncho Sanchezがいかに自身のバンド結 成に向けて入念な練っていたかが伺われる。 Cal Tjaderが晩年に残した "La Onda Va Bien"(グラミー 賞ラテンジャズ部門受賞作)や "Gozame Pero Ya" で聴か れるラテンフュージョンタッチの演奏とはうってかわった 正統派ラテンジャズの世界がここにはある。リズムはマン ボ、チャチャチャ、ボレーロなどが中心。ダンソンの名曲 中の名曲 "Almendra" がプログラムに含まれている辺り、 Ponchoのラテン音楽に対する目配りは確かなものと言える。 また、#1の "Poncho" のところでも触れたように、打楽器 奏者3人とホーン奏者3人にベーシストとピアニストが加 わった8人による編成はその後も一貫して守られることと なる。(ボーカリストとサックス奏者がもう1名参加して いる"Sonando" は例外と見て良いと思う。) "Sonando" はPoncho Sanchezバンドの方向性を決定づけた 充実した内容の「デビュー作」だと思う。Poncho Sanchez's website |
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Edited by Kazunori KONO, January/27th/2004
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