リーグ戦のたのしみ

リーグ戦グループの試合日程（全７節）は、大きく分け
ると前半４節が「前年度上位」校対「前年度下位」校、
後半３節が「前年度上位」校同士、「前年度下位」校同
士の対戦（小リーグ戦）となるように組まれています。

各校の力関係が前年度とまったく同じなら、星取表は右
下がりの対角線を境界線として右上に白丸、左下に黒丸
がきれいに並ぶ形になります。しかしながら、序盤戦か
ら波乱含みの展開となり、星が入り乱れてしまうこと多
いのが関東大学リーグ戦グループの特徴（面白さ）です。

とにかく前半戦に１つでも上位校を喰って上位グループ
入りをはかるべく序盤からペースを上げていきたい下位
校に対し、終盤から大学選手権に向けてチーム状態をピ
ークに持っていきたい上位校。とはいっても、上位校と
いえども序盤戦を「調整」に充てる余裕はありません。

最初に躓くと一気に下位グループ転落、入替戦も十分に
あり得るのが「戦国リーグ」たる所以。前年度５，６位
校の序盤戦での頑張りがリーグを大いに盛り上げます。

１９９９シーズンを振り返る

連覇の期待がかかった法政がよもやの５位転落。やはり
学生随一だったＦＷ第１列の選手達が抜けた影響は予想
以上に大きかったようです。一方、関東学院はメンバー
をなかなか固定できないなど安定感に欠けた面はあった
ものの、地力を見せて再び王座に返り咲きました。

大躍進を見せたのが流通経済大。関東学院には競り負け
たものの、他の上位校との接戦をものにして堂々の２位。
１部昇格時と同じチームとは思えないくらいに力強いチ
ームになりました。日大はお約束の？ステップアップで
３位に浮上。次シーズン以降への期待が高まりました。

関東学院とともに優勝候補に挙げられていた大東大は、
前評判通りの力が発揮できずに結局４位。ただ、大学選
手権では久しぶりに国立に駒を進め、復活を印象づけま
した。中央大はエレベーター状態（上位と下位を行った
りきたり）を脱出できず、再び下位（６位）に転落。

私的期待チームだった専修大、そして１部昇格２年目の
山梨学院はいずれも上位校の厚い壁を打ち破ることがで
きずに入替戦へ。その入替戦で、山梨学院は生まれ変わ
った東海大に敗れ、残念ながら２部降格となりました。

ドラマ性こそ少なかったものの2000シーズンに向けてい
ろいろな動きがあったシーズン。途中３週間の長期出張
があり、試合観戦数が１１に留まったのが残念でした。