ラグビーを記録するということ

観戦レポートを書くときにいつも思うことは、もう少し
試合状況を詳しく記録できないだろうかと言うことです。

スポーツの記録でまず思い起こされるのが野球のスコア
ブック。熟練したスコアラーなら、投手の球筋から打球
の種類や方向までの試合のすべてを克明に記録してしま
います。それも僅か見開きノート２ページの中に。

ラグビーも基本的には組み立ての競技なので、将棋の棋
譜のように、ピッチ上の楕円球の動きを、時間軸を意識
しつつ、プレーヤーを介して記録できればベスト。まぁ
そこまでは無理としても、攻撃の起点（セットプレー）
の状況だけでも記録しようと試みたことがあります。

が、結果から言うと徒労に終わりました。やたら使えな
いメモが増えるだけという点は別にしても、どうしても
ノートに目をやる分だけピッチ上の観察が疎かになって
しまいます。やむなくセットの記録は断念し、代わりに
Ａ４版記録シートを作成して一昨年から使用しています。

ただ、セットの記録を完全に諦めたわけではなく、この
秋より改良版記録シートを用いて再度チャレンジする計
画です。参考程度でも「数字」が出せればと思います。

２０００シーズンを振り返る

とにかく法政のスタートダッシュが見事でした。前半戦
で大東大、日大、流通経済大を撃破。関東学院には惜敗
したものの後半戦も危なげなく勝利を収め前年度の５位
から２位に躍進。逆に前年度２位の流通経済大は一挙に
最下位に転落しファンを驚かせました。関東学院のスク
ラムが一気に強化されたのもこのシーズン。

大東大と日大は仲良く星を分け３位と４位。ただ、２強
（関東学院と法政）に比べると物足りない戦いぶりだっ
たことは否めません。中央大は上記２チームに序盤で大
敗を喫したことが響き前年度と同じ６位でした。

一方、前年度入替戦を戦った専修は「後半の専修」とも
賞された粘り強い戦いを見せて５位に浮上。２シーズン
ぶりに１部復帰を果たした東海大は、結果的に１勝６敗
に終わったものの、今後に大きな期待を抱かせるだけの
堂々たる戦いぶりを披露しました。

というように、混戦状態であったことは間違いないもの
の、どうやらリーグ戦グループが関東学院と法政の２強
時代に突入したのもこのシーズンから。今振り返ってみ
ると、グループ全体としてターニングポイントとなった
シーズンと言うこともできそうです。