2003シーズンを振り返って

関東学院、法政の２強に他チームがどれだけ迫れるか？
また、復帰を果たした山梨学院が悲願の１勝を挙げるこ
とができるか？、が今シーズンの私的注目点でした。

しかしながら、関東学院の力は予想以上。緒戦を観た段
階で「果たしてどこまで強くなるのだろうか？」と思わ
せたほどでした。結局、関東学院の実力は強豪チームを
相手にした大学選手権での戦いに存分に発揮されること
となりました。個人能力の高さと緻密な組織力が調和し
たときに、どれだけ素晴らしいチームが出来上がるかを
実証したのが今シーズンの関東学院だったと思います。

打倒関東学院を目指した法政でしたが、今回も残念なシ
ーズンとなってしまいました。ただ、今シーズンは関東
学院の強さをほめるべきでしょう。むしろ気になったの
は大混戦を演じた５チーム。実力伯仲と言いたいところ
ですが、少し厳しい言い方かもしれませんが、各チーム
とも決め手に欠けたとも言えそうです。

流通経済大(３位)は大躍進と言えますが、内容的にもっ
とやれたはずという印象が強い。東海大(４位)は主力に
故障者が多く、なかなか自分たちのやりたいラグビーが
できなかったのが残念。日大(５位)は強力スクラムの復
活で前途に明るい光が見えてきましたが、出遅れが響き
ました。大学選手権の内容がよかっただけによけいにそ
う思います。大東大(６位)もチームの形を作るまでに時
間がかかってしまった感が否めません。復活の兆しは見
えているのですが．．。３位でもおかしくなかった中央
大(７位)は、選手達が一番悔しい思いをしているはず。

山梨学院は、残念ながら再び２部降格となってしまいま
した。緒戦の関東学院戦でパワーの差を見せつけられ、
結局そのままチームを立て直すことができずにシーズン
を終えてしまったような印象です。

2004シーズンへの期待

来シーズンはＦＷが総入れ替え状態になる関東学院。法
政を始め打倒関東学院を目指す各チームにとって、チャ
ンス到来とも言えそうです。もちろん、このことは関東
学院も織り込み済みでしょうから、どんなチームを作り
上げるのか楽しみでもあります。また、拓殖大は旋風を
巻き起こすことができるでしょうか。

2003シーズンの一大トピックスは、やはりトップリーグ
の発足。正直、学生ラグビーの内容に物足りなさを感じ
させられるこの頃ではありますが、そのトップリーグに
多くの選手を供給しているのが実は関東大学のリーグ戦
グループです。ちょっと気が長い話ですが、来シーズン
もこのグループを中心にラグビー観戦を楽しもうと思っ
ています。