音楽ゆかりの地をゆく



吉元恵子と行く“音楽と感動の旅”海外ツァー第3弾!(W)
〈9/20〉

 ラスベガスは生活感の無い“夢の街”...
滞在が長くなるほど現実の暮らしに戻れなくなるようで怖いような気もします。
ほどほどのところで、楽しい思い出を全身に染み込ませ、私たちはサンフランシスコに到着しました。
西海岸の中でも観光都市として、国内外の人々に人気が高い街です。

 坂道とビクトリア調の美しい家並み、青い海に映える真っ赤なゴールデン・ゲート・ブリッジ、そしてガタゴト走るケーブルカー...サンフランシスコの美しさは“I LEFT MY HEART IN SAN FRANSCISCO”の歌を通しても多くの人々に、その魅力が知られています。
アメリカ国民が“住みたい町No.1”と言うのも頷けます。
海に囲まれたこの地は、新鮮なシーフードが美味しく、チャイナタウンは懐かしさを漂わせて、私達を迎えてくれます。ここも10年以上前に訪れていますが、ノスタルジックなケーブルカーや、道行く人々の表情の優しさ等が、変わらない気がしてホッとしました。
ラスベガスと異なり、観光都市としてばかりではなく、商業都市としての確かな生活感と更なる活気がありました。
私達の旅はラッキーなことが多く、たった2日間の滞在の中でも、素晴らしい体験ができました。
市内観光は、お決まりのコースですが、感受性豊かな面々と一緒ですから、また新たな感動が得られました。
ガイドさんとの巡り合わせもラッキーでした!ベトナム出身のハイさんは、かつて日本の東海大学に留学した方で、親日家だったのです。
ゴールデン・ゲート・ブリッジ→ツィン・ピークス→フィッシャーマンズ・ワーフ等を、彼の運転で廻って頂きながら、日本での彼の若き日の思い出話を聞かせてもらいました。
私達は車内で、彼のリクエストに応えて沢山日本の歌を歌いました。(もし、他の観光グループなら歌など歌わなかったと思います。
私達は“歌”のお陰でお互いの距離が縮まったと確信しました!)

 この日は、生涯忘れられない素敵なことにも遭遇しました。
メンバーのSさんが、若かりし頃(働き盛りの頃?)、サンフランシスコに住んでいらしたことは伺っていましたが、かつて住んでいた家を訪ねることができるとは、夢にも思っていませんでした。
本人もその願いが叶うとは思っていなかったようですが...。ガイドさんのご厚意で、観光コース以外を廻って下さったのです!
アドレスのメモを片手に、車は、サンフランシスコ特有の坂道に整然と建ち並ぶ住宅街を巡りました。
そこに辿り着くまでのSさんの心模様はどのようなものだったのでしょう?
目的の番地が近づくと、私達もドキドキしました。
ありました!!
実に可愛いらしく、綺麗な建物でした!
 数十年(?)前と同じ場所にそのままで、主が変わり、その家は在りました!
その上、近くに永住していらっしゃるSさんの友人ご夫妻とも、再会することができました!
まるでドラマのシーンのようで、皆、胸が熱くなりました。
この素敵なサプライズは、サンフランシスコの観光とともに、スペシャルオプションとして私達の心に深く刻まれました。
親日家のハイさんと私達が出会うことは運命だったような気がしてなりません!
心優しい彼は、Sさんの再会シーンに感動し、喜んで下さいました。
このツァーに同行して下さったSさんに、運命の出会いに、“歌”に..感謝!感謝!
その夜、S さんは友人ご夫妻と夕食を共にすることになりました。懐かしい昔話に花を咲かせたことでしょう!
私達の夕食は?坂道を上ったり下ったり..フーフー言いながら、チャイナタウンへ。
地図を見ながら、やっとたどり着きました。久々の中華料理の美味しかったこと!

〈9/21〉

 サンフランシスコ2日めは、郊外の「ナパ・ワイナリー&アウトレット」を申し込んでいました。
この日の女性陣のファッションは“沖縄童謡祭り”の折に揃えたTシャツです。(自称.ハイビスカスシスターズ)
カリフォルニア・ワインは有名ですが、中でも“ナパ”のワインは良質でトップレベルのワインを生み出し、世界中のワイン愛好者の心をとらえているということです。
 このツァーの性格柄、ワインの知識豊富なガイドが迎えに来ましたが、正直言って、「ネコに小判」だったかもしれません。我がグループは「ワイン」にあまり興味が無いと言うか、よく分からないと言うか...専門的なことより、何となく雰囲気を味わいたかったのです。
カリフォルニアの太陽の下に広がる広大なブドウ畑を見るだけで充分だった私達と、この日のガイドさんとの距離は縮まるどころか、だんだん離れていきました。
 3軒のワイナリーを廻り、試飲し、能書き(?)を聞かされ、多少うんざり気味の私達でしたが、4軒目ではピクニック形式のランチが待っていました。
パンやサラダ、ドリンクを買い込み、屋外のテーブルを囲むのです。
これは、日本では体験できない楽しいガーデンパーティで、まさにアメリカ的!グ〜!でした。
ここでのハイビスカスシスターズ&ブラザーズ(?)は、周囲のムードに溶け合っていたに違いありません。
(ワイングラスを片手に気取るより、ビールやコーラが似合う私達なのでした。)
 午後は、市内に帰る途中、アウトレットでのショッピングです。
ハイビスカスシスターズは、目の色が変わり生き生きしましたが、「ここでは30分です」というガイドの声に愕然!?「たった30分?」という声に、「ワイナリーでは退屈そうだったのに!」と、私達に軽蔑の眼差しを向けたように思えたのは、考え過ぎでしょうか?.
とにかく30分なら、悩んでいられません。あっという間に、皆、思い思いの方向に散って行きました。
*☆*30分後、お土産を抱え車に集合。我がシスターズは、限られた時間の中で上手に良いものを手に入れ、満足な表情に見えました。
ブラザーズは?...30分を、どのように過ごしたのやら判りません!?

 無事、ホテルに到着。休憩した後、念願のケーブルカーに乗って、夕食は“フィッシャーマンズ・ワーフ”でシーフードを満喫!
長い長い一日でしたが、今回の旅行の最後の晩餐でもあります。
海を見ながらリッチな夜を過ごせたことはホントに幸せでした!
2008年の“感動し隊”の皆様、ご一緒して下さり、ホントに有り難うございました!
今回の旅も、必ずや今後の私の歌の中に生きることでしょう!皆様との楽しい思い出と共に...