ソット・ヴォーチェ



恋は野の鳥
  恋は野の鳥....L'amour est un oiseau (仏)

ホ−ムペ−ジのタイトルを決めるのに、考えました。「吉元恵子ホ−ムペ−ジ」では、あまりにつまらないではありませんか! ちょうど、その時期(2003.秋)公開されていた映画「永遠のマリア・カラス」を見たばかりで、「カルメン」の場面とハバネラのリズムが頭の中で渦巻いていました。
これだ!..と思いました。そうです。ご存じの方は、カルメンの歌う「ハバネラ」とピンときたはずです。 オペラを知らない人でも、この「ハバネラ」は知っていると思いますが、実は、ハバネラのリズムで歌われる為、通称名で呼んでいるのです。


このアリアは、アルト、メゾソプラノ、ソプラノのパ−トの人が歌えますが、全ステ−ジをカルメンの役で歌うには、メゾが適役です。あの、マリア・カラスはソプラノでも好んで歌いました。ソプラノでも、音色が豊かでドラマティックであれば、歌えるのです。
大歌手と並べては恐縮ですが、私もソプラノですが、音色が合っているので、ハバネラをよく歌います。
体の大きい歌手に負けないよう、カスタネットや、フラメンコを習い、ジプシ−になり切ることで、私のカルメンが出来上がったと自負しています。
ディナ−ショ−やアトラクション依頼があれば、欠かすことのできないレパ−トリ−で、私のテ−マソングであるかも知れません。
そんな訳で、カルメンのテ−マソングとも言える「恋は野の鳥」という強烈(?)な表紙にしました。

  さて、ものはついでです。なぜ、恋は野の鳥なのか?..全体の詩を紹介しましょう。(メロディ−の強烈さに惹かれ、意外と内容が伝わっていないと思います。フランス語  ですし...)

     恋は野の鳥

  空とぶ鳥のように 恋はきまぐれよ
  よい餌をまいても そばへよりつかぬ
  いくら口説いても わたしゃ嫌なのさ
  そばに寄らない人が大好きさ

  恋 恋 恋 恋
  恋はジプシ−の子 理屈も掟もなく
  つれなくする人を大好きになるよ
  けれど私に好かれたならば
  好かれたら 気をつけなさいよ!
 
  捉えたと思えば  するりと飛び去り
  遠くへ逃げても  待っているならば
  くるくる廻って  飛んでくるものなのさ
  近づくと逃げる  逃げると近づく

  恋 恋 恋 恋
  恋はジプシ−の子 理屈も掟もなく
  つれなくする人を大好きになるよ
  けれど私に好かれたならば
  好かれたならば 気をつけなさいよ!

今度、この歌を聴く時は、フランス語でも、この内容を知った上で聴くと、感動の中身が変わるはずです。最後のフレ−ズで「私に好かれたならば、気をつけなさい!」とバラを投げられたら?...たいへんな意味ですよ!(私は、ショ−で歌う時、歌いながら、純情そうな男性を探し、最後にバラを投げます)
 この詩からして、カルメンは自由奔放のようですが、自分に正直な純粋な人間とも言えます。マリア・カラスの名言..「カルメンは不道徳ではなく、無道徳だった。ジプシ−に道徳など、初めから無いのよ!」..なるほど、役に成りきる為の人物分析には脱帽です!