音楽ゆかりの地をゆく



The PHANTOM of the OPERA −オペラ座の怪人− 
 11月3日、ついに、ブロ−ドウェイの怪人に対面! ロンドン発の作品で、ロンドンのキャストも、劇団四季が演じるのも観た。 それぞれに楽しんだが、やはりN.Yで観たい私だった。 1986年初演で、現在も人気を保っているのだから凄い!
美術や衣裳、仕掛け等の素晴らしさもさることながら、何と言ってもアンドリュ−.ロイド.ウェバ−の音楽が魅力的なのだ。この上ない美しいナンバ−が次々と歌われ、ミュ−ジカル歌手以外からも、とりあげて歌われる名曲は、客席からもハミングが洩れるほど...。
醜い怪人が美しいオペラ歌手に恋するラブ.ロマンスだが、他のミュ−ジカルと違い、単純にハッピイエンドにならないから、切ない..そして何度でも観たくなる。
劇中のオペラの場面ではヴェルディ、モ−ツァルト、現代音楽のパロディ−が楽しめる。この辺は、さすが、アメリカのキャストらしく演技力があり、大人の楽しみを与えてくれた。
歌唱力、ダンス...ここまでは、日本のキャストも国際的になってきているが、パロディ−部分や細かな演技力..そこが、きっと課題なのだと思う。 第1場のラスト..シャンデリアが落ちるシ−ンは、わかっているはずなのに、思わず声が出る!
やはり、ブロ−ドウェイの怪人も哀しかった。誰よりもクリスティ−ヌを愛していながら、若い恋人同士を思い、そして己の立場を思い、闇に消える怪人様...「以前より、泣けるのは、あなたの演技力ですか?それとも、私が歳を重ねたから?」
芳醇なワインを味わったような贅沢な夜だった!