ソット・ヴォーチェ



感動の南半球 −2004.夏 Part2
【コフヌ・コアラ・パ−ク】

旅の大きな目的でもあった、コアラを訪ねる日がやって来ました。パ−ス市内にも動物園はありますが、コアラを抱かせてもらえるところは限られています。
パ−ス駅より電車に30分程乗り、さらにタクシ−で15分位の山の上にそのパ−クはありました。“コアラパ−ク”とは言っても、イメ−ジとは異なり“野生動物放し飼い”という西オ−ストラリア最大の動物園でした。広大な敷地の中、自由に動物が歩き回っているにもかかわらず、従業員は見あたらず、万が一、危険なことがあったらどうなるのかしら?と不安になるくらいでした。(日本を出て、思い知らされることは「自己責任」です)
 やはりメインのコアラ園には客が集まっていました。木の上のコアラを写すのは自由ですが、抱っこしての記念写真は有料。迷うことなく目的のために列に並び、縫いぐるみのようなコアラを抱かせてもらいました。見かけに反し、ズッシリ重く、毛並みは硬く思えました。ユ−カリの葉を食べさせながらポ−ズをとると“いいコ”でいることが分かりました。

 **オ−ストラリアの動物人気ランキング!!**

NO.1  コアラ   写真で見るより実物は100倍可愛い。1日のうち18時間は眠
            っている。食べるものはユ−カリの葉だけで水も飲まないという。
            ユ−カリの木の上でのんびり生活し、繁殖期以外は群れを作ら
            ない個人主義。

No.2  カンガル− 50種類以上もの種類があり、小型のものはワラビ−と呼ばれて
             いる。長くて大きな尾と頑丈な後ろ脚でのジャンプはダイナミック
             で、餌を持っているところに一斉にジャンプで迫られると怖くなり
             ます!

No.3  リトルペンギン
             フィリップ島に生息する。日没とともに海からあがり、砂丘にあ
             る巣に戻る野生のペンギンのパレ−ドがキュ−トで人気!
             (体長30cm)


その他まだまだ居ます!オ−ストラリアならではの会ってみたい動物たち

 ウォンバット.カモノハシ.ハリモグラ.タスマニアン・デビル.ディンゴ.エミユ− ...。
【パ−ス市内にて】

パ−スで感動したことは、市内の移動は無料の「CATバス」と徒歩で済むということでした。(猫のイラストが目印で地元の人だけではなく、ツ−リストも自由に利用できるのです)日中は、美術館、博物館、ショッピング等、滞在中にだいぶ乗りこなしました。
 市街地で行って見たかったところは、ガイドブックでもお馴染みの「ロンドン・コ−ト」でした。中心街ヘイ・ストリ−トモ−ルと目抜き通りを結ぶア−ケ−ドで、アンティ−クな建築様式が美しく並び、本当にここだけはロンドンのようでした。(私は「ハリ−ポッタ−」の映画で、魔法使いセットを購入に行くあの通りを連想してしまいました)
入り口の時計も、ヨ−ロッパ調で夢があり待ち合わせのスポットとしても有名ということです。(よ−く気をつけて見ていないと、通り過ぎてしまうような時計ですが!)
 
♪パ−ス市内でみつけたおみやげ

 ・街の楽器屋さんで発見した楽譜.正調「ワルツィング・マチルダ」
 ・エンゼルの羽をつけたコアラ
 ・お腹のふくろに赤ちゃんを入れ、背にコアラをおんぶしたカンガル−
  (ひとつで、2倍楽しめるヒット商品!他ではゼッタイに無いと思うのです!)
 ・ブラックスワンがきれいなパ−スの来年のカレンダ−

【カジノとパブ】

五つ星ホテル.コンチネンタル・バ−ズウッド・リゾ−ト内に、西オ−ストラリア最大のカジノがありました。縁が無いと思っていましたが、嬉しい誤算の一つで、誘ってくれる人がいました。話の種に、というつもりで出かけました。映画のシ−ンのようにドレスアップして..とはいきませんでしたが、車で乗り付け良い気分でした。入り口では先ず、ガ−ドマンが荷物や年齢等をチェック。その後、タキシ−ドのジェントルマンがおもむろに中に案内するのです。後は、自由です。全体に、悠々自適の年齢層が目立ちました。女性が多いのにも驚きました。見るだけと思いブラブラしましたが、そのうち「せっかく来たのだから!」という思いが頭をよぎり、「時間を決めてやれば、後悔するようなことにはならない!」との結論に。同行した3人が同じ考えでしたから、挑戦するしかないでしょう!?...結果、勝ちました!大儲けではありませんが、その夜「パブにくり出す資金ができた!」と記しておきましょう。
 ギャンブルは止められなくなったら大変!初挑戦で勝ったりしたら病みつきになるかもしれません。旅行中であったことと、宿泊ホテルと離れていたことで救われたかもしれません。それにしても、愉快です!その夜、地元の人たちが集うパブで、語学の留学生たちと合流し遊んだのです。ピッチャ−で何杯も地元ビ−ルを注文し「今日は、カジノで儲かったからおごりよ!」と言ったのです。もう、こんなセリフは吐けないでしょう!!
若者たちと、飲んで騒いで、ロックに酔い、不良中年になった忘れられない夜でした。

【さようならパ−ス】

「住んでみたい町ナンバ−ワン」と言われるパ−ス。実際にその地に滞在し、そのフレ−ズが誇張ではないことを実感しました。バスは無料。近代的なビルが並ぶかたわらに、キングスパ−ク、スワン川沿いなど、のんびりできる憩いの場も多いのです。人々も大らかで、バスを待っている時など整列はしていませんが、乗る時は自然に順番に乗り、押したり、無理矢理すわろうと、割り込んだりする人はいません。“快適できれいな町”であることは確かでした。(リタイアしたら、パ−スに住みたいと思っている人たちが世界中に居るそうです)私たちは、 この優しく可愛い町での最後の夕食を、話題の「ミス・モ−ド」で摂りました。ディナ−時に生演奏があるという情報でしたから。
コテ−ジ風の作りで、入り口の飾りや照明が美しく、ウキウキと入店すると!...何と突然、日本の童謡「春が来た」が鳴り出すではありませんか。そしてキ−ボ−ド奏者が私を見て歌うように合図するのです。悲しいかな!職業病?..音が鳴ると歌ってしまう私です。まだ自分のテ−ブルも決まっていなく、荷物を抱えた状況で全曲歌ってしまいました。 突然にもかかわらず、堂々と歌いきった私に大拍手が起こりました。私にとって、童謡唱歌は、いつ何処でも歌えるものですが、お客さまたちや、バンドの方は驚きました。アンコ−ルが起きましたが、まずはテ−ブルに付きディナ−を注文することにしました。ビュッフェスタイルで、エビ.ム−ル貝などのシ−フ−ドやデザ−トが充実したアットホ−ムな雰囲気。たった一曲歌っただけで、他の客も店員も親切にしてくれて、私の皿には頼んでもいない料理が大盛りに..面白い現象でした。ゆっくり味わう間もなく、次のステ−ジにも呼び出され、改めて自己紹介?「I am Japanese Singer..」キ−ボ−ドのおじさんが「荒城の月」を弾き始めたところ、私は、そのキ−は低いので、自分の高さを指定すると、そのキ−の高さに驚きながら演奏が始まりました。歌い終わった時、私がシンガ−であることを本当と納得しました。アンコ−ルの声が響く中、彼らが出来る日本の曲は限られているようで、「上を向いて歩こう」が流れ出しました。それは私には無理だったので、パ−トナ−に任せました。そして、アコ−ディオンのおじさんの希望で正調の「さくらさくら」を歌いました。世界を旅行して、私はいつも「歌」に助けられます!
帰り際バンドマスタ−が、私を「Japanese マリア.カラス」パ−トナ−を「Japanese パヴァロッティ」と言い握手をしてくれました。こんなジョ−クを楽しめるのも嬉しいことです!美味しい食事に音楽が加わり、素晴らしい思い出のペ−ジができました。さようならパ−ス!

    
                          ノースブリッジにあるパブ

    
レストラン ミス・モード