柳瀬川駅にエスカレーター設置決定!!
今年度中に着工予定(工期15ヵ月程度)
2年間一緒に活動してきた車椅子の平澤佳奈さんから、喜びの声が届きました。
柳瀬川駅にエスカレーターが設置されることが決まりました。今年度予算に盛り込まれ、工事も開始されます。
最初の一歩、東武鉄道に柳瀬川駅にも車椅子対応型のエスカレーターが付かないものかと問い合わせをしたのはもう2年以上前です。当初は計画もない、地元自治体の援助がなければ出来ない、そのような返答でした。これは個人で鉄道会社を相手に要望をしても埒があかない、市議会に取り上げてもらおう、と、議員になられたばかりの天田さんに連絡を取り、本来のお願いからどんどん話は広がり障害者問題から環境問題まですっかり意気投合してしまったのが一昨年の春です。
間もなくして、天田さんにとって初めての議会でこの問題を取り上げていただき、その後も市の担当課に出向いて話を聞いていただいたり、それをきっかけに去年の夏には駅職員の方々のご協力の下、その担当課の職員の方々も天田さんも、一緒になってホームヘの階段を車椅子に乗って担がれる、逆に人が乗った車椅子を担ぐ、そんな小さな体験会もしました。私にとって、ここまで本当にあっと言う間でした。
今回、当初は駅の構造上難しいと言われていたエスカレーターの設置が実現することになった影には、市側の東武とのねばり強い交渉があったと聞いています。なかなか行政に期待できない残念な状況の中、私は正直、ラッキーだったと思っていますし、とても感謝しています。
エスカレーターが出来上がり、もちろん自分自身もそうですが、駅が利用しづらくて思うように出掛けられないでいた方の可能性が広がることをとてもうれしく思います。またここでとどまることなくもっと広い範囲でも同様の視点で改善が進めばと思います。館 平澤佳奈
柳瀬川駅は地盤が悪く、杭を打たなければならない等、総額2億円の大工事です。通常、市が半額の負担を求められますが、東武鉄道との交渉により、県の補助1500万円、市は1500万円の負担で済むことになりました。
当初は義務的だった市職員が、私たちと共に車椅子体験等を重ね、日毎に真剣さを増していく姿に、「体験を通して実感することの大切さ」を学びました。
(1998年5月)