踏切の安全へ警報ボタン併設を要望
最初は一人から
昨年秋、車椅子利用の市民から「柳瀬川駅に一番近い踏切、夜は暗くて怖いんだけれど、それ以外に線路と道路が斜めに交差しているから車椅子の前輪がレールにはまり易く、グレーチング(金属製の排水路蓋)も溝の幅が広くて同じくはまりそう。
 そうしたら車椅子から投げ出されかねないし、それが線路上だったらと思うとぞっとする。
 ベビーカーも同じで赤ちゃんが・・・いろんな人にとってあそこ危ないよ!」とのご指摘をいただきました。
この踏切は高齢者やベビーカーの通行も多く、西原特定土地区画整理事業で人口増が予想されることもあり、関係者にお願いして3回の立会を行いました。
129日 市、車椅子利用市民と車椅子で踏切を通ってみる
209日 朝霞警察署、市、視覚障害者六星の会、車椅子利用市民で立会
226日 鞄剣嵩S道、朝霞警察署、市、車椅子利用市民で立会
市職員、鞄剣嵩S道の方々にも車椅子に乗っていただきましたが、レールやグレーチングの溝に車輪がはまって立ち往生してしまい、恐い思いをしました。グレーチングの目が粗いと、視覚障がい者の白杖がはまって折れてしまう等の弊害もあります。
みんなの協力で
 踏切の夜間照明については、丁度、沿線の踏切照明の更新ということで、市内の踏切3ヶ所全てが新しくなりました。
 更に、大塚町内会会長のご協力もいただき、踏切近くの防犯灯を市の道路照明灯に付け替えることで明るさが増し、心から感謝しています。
 警告看板も汽車マークの古いもので、市の2007年度予算で付け替えられることになりました。
東武鉄道に対する要望 (2007.2.26)と対応 (2007.5.16時点)
@   排水溝のグレーチングを目の細かいものに5月9日取替え作業完了
A   線路レールの溝が見えやすいように黄色のマーキングをしてはどうか他に実績がなく、不特定多数の通行者が戸惑う可能性があるため、行わない。踏切内通行部分の舗装修繕を実施した。(でこぼこが改善された)
B   既設の自動式警報装置 (赤外線により踏切内の障害物を検知し運転手に知らせる)に押しボタン式警報装置 (通行人等が押すことにより電車を停止させる)を併設して欲しい。時期は未定だが設置に向け検討する。
警報ボタン併設に向けて
東武東上線市内3ヶ所の踏切のうち、2ヶ所には押しボタン式警報装置が、当踏切には自動式警報装置が設置されています。
 しかしながら、2月6日ときわ台駅の踏切に進入した女性を助けようとして宮本警部が電車にはねられ殉職した事故で明らかになったように、自動式警報装置には、自動車の立ち往生を察知する機能しかありません。西武鉄道等では従来から押しボタン式を併設していますが、東武鉄道では併設されていませんでした。
 5月15日、東武鉄道は計画的に併設していく方針を明らかにしました。自動式警報装置を設置済みの踏切250ヶ所のうち25ヶ所に、今年度計6億円かけて押しボタン式警報装置を併設するとのことです。
 6月議会一般質問では、市として東武鉄道改善対策協議会を通じて東武鉄道株式会社に、市内踏切りへの押しボタン式警報装置の併設を要望することを求め、石原企画部長からは 「更なる安全対策が必要であると考えるので要望していきたい。」 との答弁がありました。(7月中に要望される予定とのことです。)
(2007年8月)
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