志木第二小学校教育福祉ふれあい館整備事業
今年度中オープンめざし、市民との協働で
 2000年度からの介護保険制度施行に向けて、高齢者が出来る限り健康で、地域の中で楽しく過ごせる場づくりについての意見交換や学習を進めてきた市民グループのメンバーが、98年12月22日埼玉県入間東福祉事務所(4月からは県福祉保健総合センター)を訪ねたところ、市町村に先駆けて「介護保険関連サービス基盤整備事業」について紹介されました。
 この事業は、介護保険法の円滑な施行を図るため、市町村が地域の実情に応じ、要介護状態になることを予防するための事業や高齢者の健康増進のための事業等、介護保険関連サービスに係わる基盤整備を図ることを目的に、全額国の補助金で賄われるものですが、98年度2月の補正予算に計上しなければなりません(99年度繰越が前提)。
 該当する事業を洗い出し、早速市役所内を協議して廻りましたが、限られた期間内に予算化できるのは、すでに学校側からの要望もあり99年度事業として検討されていた、余裕教室を活用した世代間交流の場「教育福祉ふれあい館」が最適ではないかということになりました。

 「市民も協力しますから、縦割りを越え、協力して取り組んでください!」と、高齢者サービス課、企画調整課、教育委員会学校教育課をまわりました。
 1998年12月28日には市民グループから市長宛に要望書が提出されました。仕事納めの慌ただしい中、高齢者サービス課・介護保険準備室・学校教育課が同席し、「学校施設を転用しなければならない手続きが困難。」「校舎大規模改造工事と同時進行でどのように進めるか。」「設計は宗岡三小の教育福祉交流センターを参考にしよう。」等々、それぞれの立場からの問題、課題が市民の前に明らかにされました。
 99年1月に入り、企画調整課・建築課も共に協議し、課題を山積みしながらも、志木市としては積極的に事業を推進するべく県と協議し、2〜3月議会には整備工事費2,620万円が98年度補正予算として計上されました。短期間の作業で、会計処理上のミスもありましたが、長沼明議員と共に調査、指摘をした上で、賛成しました。
 今回の事業実施に至るまでの経緯は、行政の意志決定の過程において市民が参画することによってこそ、縦割りを越えて各課が協力し、その手続きも市民に見える形で情報も共有し得るという画期的なものであったと評価しています。
 「教育福祉ふれあい館」は、南校舎の館第三児童公園側、2教室を和室と会議室にし、車椅子用トイレも設置します。運営は、地域の町内会や市民団体と協議し、ボランティアの協力を得て進めるよう、今後検討していきます。高齢化が進んでいく館・幸町地区の拠点の第一歩として期待されます。地域の皆さんの積極的な参画をお願いいたします。
(1999年4月)

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