H24.5/6〜13日、紅茶&抹茶・・・お茶の原点、中国、福建省、沂江省に出かけました。 ![]() ☆ Day1:(5月6日) 朝4時起き。関空発9:30Am、中国国際航空、CA162でいざ中国、北京へ。 くしくも、この便、2年前の茶馬古道の旅と同じ便。 約3時間半の空の旅で、北京着11:50分(日本より1時間若い)。 北京の空港は広く、何度も人に聞き、税関を通り、荷物を受け取り、国内線のチェックインをし、 搭乗口に行き、これでようやくアモイに行くことができる。 アモイの行き方は色々あると思うけれど、予算を低い目に設定の為、この乗り継ぎコ−スも納得済み。 北京発14:00-アモイ着18:10分 あぁ〜ようやく着いた!! ここが着地したかったアモイだ!! ホテルの迎えの車で、お世話になるSeashine Hotelへ。 約20分でホテルに到着。ネットで予約したホテル・・・・思ったよりステキ! ![]() 明日は、この旅の一番の目的地・・武夷山に行く日。 早朝7:20分のフライトの為、5時のモ−ニングコ−ルをお願いし、シャワ−を浴びて直ぐベットイン。 |
☆ Day2:(5月7日) ![]() (念願のお茶の聖地に立つ) ![]() (モトスケさんの工場です) ![]() (摘んだ茶葉を干しています) ![]() (工場の近くの川のせせらぎ) モトスケさんの工場へ行き、お茶の歴史のビデオを見、後、葉さんの提携茶農園に行く。 ![]() (提携農園の近くの正山小種の茶畑) 正山小種の紅茶の歴史は古いです。 御存知の様に中国には、太古の昔より、雲南、四川を中心に茶が自生しており、紀元前221年、 秦の始皇帝はお茶の生育に力を入れ、後、中国全土に広まったと言う。 1610年、オランダ人により、西欧に最初のお茶が到着します。 武夷山、桐木村で採れたお茶です。 その頃のお茶は未だ、緑茶。そして、時を経て紅茶へと変身します。 武夷山のお茶は、6週間もかかり川を下り、広州に到着、そして港まで運ばれ、何ヶ月もかけて、 ヨ−ロッパに運ばれたのです。 茶畑に通じる、車一台ほどが通れる道に添って、急な川が流れています。 車中より、流れ行く川を見ながら、”太古の人は、お茶を積んで、きっとこの川を船で下ったんだろう” ・・・・・と思い、感無量です。 真さに、武夷山は紅茶の故郷なのです。 モトスケさんの工場を後にして、保護区内にあるレストランで昼食です。 ![]() ![]() (新鮮な川魚、苦采とその他色々・・・・美味しい!!) ![]() (提携茶農家で、今年採れた、正山小種の紅茶を試飲) 保護区内で取れたお茶のみ、「正山小種」と称される。 作り方は:@萎凋(イチョウ)・・しおれさす A揉捻(ジュネン)・・茶葉をもむ B発酵 と割と、シンプル。 松で燻したのが、一般に市販に出ているが、最近では、燻さないの方が多いとか。 又2005年より福建、上海、北京で流行になった、「金駿眉・・・きんしぉうめ」と言う 紅茶も有名。 保護区内で取れたのは、50グラム15000円の値段がつくと言う。高い!(^^)! こちらの人、紅茶もチャイニ−ズの小さな茶器で、ウ−ロン茶と同じ様にして頂く。 味は、ダ−ジリンに似ている。 無農薬だし、貴重だし、今年取れた、正山小種をお土産に少し購入。 保護地区を出、武夷山の西北に走り、リクエストしていた、宋の時代の釜跡に行く。 ![]() ![]() ![]() 1950年に発掘された、宋の時代に焼かれた、「遇林亭」と言う、建窯の跡です。 がらんとした、館内には、天目茶碗が展示されています。 わが国では、天目山の禅寺で使われたので、天目茶碗と呼んでいるけれど ここ福建の武夷山の近くでも 焼かれていたのですね。 きっと、ここで焼かれた茶碗も、日本にもたらされたのかも知れません。 今日の宿は、武夷山荘です。 高い山、緑に囲まれた静かなホテルです。 武夷山は、きっと涼しいと思っていたのだが、以外や暑いのです。 汗を一杯かいたので、洗濯をし、シャワ−を浴びて、ベットイン。 今日は5時起床した為か、バタンキュ-。 ![]() (武夷山荘) |
☆ Day3:(5月8日) ![]() ![]() 筏は6人乗りで、私はベトナムのグル−プに入れてもらう。このメンバ−、中国語が話せるのですね。 大声で賑やかく、おまけに私の前の男性は、何度もタバコを吸い、その煙が私に入り、 雄大な景色は、すばらしいのだけど、気分はいまいち。 約一時間ほどの川下りの終盤から、シトシトと雨。 終点の宗街を通り、いよいよ大紅ホウ風景区へ、岩茶の元祖を見に行く。 ![]() ![]() (お茶を運ぶ人・・重労働です) ![]() (大紅ホウに行く道には、いたるところに茶畑がある) ![]() (大紅ホウの原木・・・中腹に6本あり、今は皇帝に献上のみ) 武夷山は十代名山の一つで、奇峰や奇岩が多く、世界遺産に登録され、岩茶で有名なところ。 岩から出るミネラルを一杯吸って、美味しいお茶が育つから、岩茶と言う。 山の中を歩いていると、仙境に来た気分で、美味しいお茶が採れると、実感する。 岩茶と言われるゆえん。 岩茶にも、正岩茶(岩のある山で育つ)、半岩茶(岩+赤土で育つ)、州茶(赤土で育つ)と、 3段階あるという。 何杯も飲み、通になるとわかるのかもしれないが、買うときはそのところを考えてみよう。 大紅ホウ行きの後は、今回お世話になった茶商の葉さんの御宅へお邪魔し、ウ−ロン茶の 工程をみせてもらう。 後、試飲。 ![]() ![]() (岩茶の発酵状態・・・茶葉が少し茶色に変色。30%が良いとか) ![]() (今年の岩茶の大きさです) 夜は武夷山ホテルで、茶葉料理です。 ![]() ガチョウの燻製、蛇と青梗菜のス−プ、竹の子の炒めたの、茶葉で色つけたまんじゅう、etc・・・・。 いろいろご馳走を頂く。 ガイドの葉さん、運転手の哀さんと、2日間一緒でお世話になり、最後の夜も美味しいお料理で、 個人ツァ−と言うより、招待された気分でとても嬉しく思う。色々と貴重な体験をし、心に残る旅となりました。 空港まで送ってもらい、武夷山発21:30分の飛行機で再びアモイへ。 アモイ着22:10分。再び、Seashine Hotelの方が出迎えてくれており、感激。 明日は土楼のツァ−に参加するため、早々にベットイン。 |
☆ Day4:(5月9日) ![]() ![]() (今、土楼に住む客家の人は、鉄観音を作り生計を立てている) ![]() チャイニ−ズの人はなんであんなに大声で話すの? お昼ごはんの時も、バスの中も・・・・・・少々中国語に食傷気味で、再びバスでアモイ市内へ。 |
☆ Day5:(5月10日) |
☆ Day6:(5月11日) ![]() (朝のコロンス島の街) ![]() (高さ約92メ−トル、日光岩の頂上にて) 長崎の平戸で、中国人の父、日本人の母との間に生まれた、鄭成功(ていせいこう)が コロンス島の日光岩(以前は晃岩と呼ぶ)に登り、眺めた景色が日本の日光山に勝るとして、 晃の文字を二つに分け、日光岩とした。 写真からは想像もつかない程、、この岩の頂上から眺めた海とアモイの景色は最高! 早朝のロコンス島行きは、大正解。 8時半、帰りのフェリ−の船着場は、もう観光客でごったがえしている。 タクシ−でホテルまで帰り、朝食を頂き、ホテルに別れを告げ、杭州行きの為、アモイ高崎国際空港へ。 空港着10:45分。早々にチェックインを済まし、搭乗口へ行って待つ。 少し遅れ、中国東方航空に乗り込み、機上の人となる。 ![]() 約2時間のフライトで、杭州の空港へ到着。 早々に荷物を受け取り、タクシ−で、今夜お世話になる、杭州華辰国際飯店と行く。 杭州の町も高層ビルが一杯、車が一杯。 45分かかり、ようやくホテルへ。 チエックインを済まし、部屋に案内されたが、予約していた部屋とは違う。 何とか英語が通じ、少し上のランクの部屋に通され、ようやく安心。 少しのごたごたで、時間はもう3時半。 杭州滞在は、2日間。急いでタクシ-に乗り、龍井問茶に行く。 そしたら、タクシ−のおじさん、「龍井問茶は山の方だから、今から行っても帰りのタクシ-がないから、 200元にしておくから、 帰りもどうだ?」・・・と言う。 何とか、中国語で理解。人の良さそうな、このおじさんのタクシ−に、お世話になることする。 村の中頃で、タクシ−を下り、おじさんを待たせ、一人で村の中をぶらぶらする。 ![]() ![]() (山の中腹に開かれた茶畑) ![]() (18?御茶園・・・清の皇帝が摘み皇帝に飲ませたと言う、18本の茶樹) 暫く歩き、この茶園の中でお茶タイム。 ![]() ここの、カフェのお茶の値段は、78元(約1000円)〜288元(約3700円)とある。 私は中を取り、118元(約1500円)のを頼む。 やはり、こういうところで頂くと・・・です。 杭州の龍井茶は、マグカップに茶葉を入れ、85℃くらいのお湯を注ぎ、暫く蓋を開け、 そして、飲む。 ![]() お茶のお供は、トマト、ピ−ナッツ、かぼちゃの種、ロンガン....etc。 早朝より、バタバタだったので、美味しいお茶を頂き、少しほっとしました。 それから、獅峰山の麓の村に行き、今年の龍井茶を少し購入する。 ここ、龍井茶の茶摘は、3月末〜4月末までで、4月4日の清明節の一週間前に摘んだお茶が、美味しいといわれる。 私の買ったのは?まぁ中位の値段だったので、そんなに特別な時期の、お茶ではないでしょう。 もう夕暮れ近く、おじさんのタクシ−で、 市内に戻る。 約2時間半くらいお世話になりました。親切なおじさん(といっても年は、私より若い、47歳) に少し心づけを渡すと、おじさん「ありがとう」・・・と日本語でした。 明日は、南宗時代、日本の禅僧も訪れた、径山に行くので、早々にベットイン。 |
☆ Day7:(5月12日) ![]() (古道の上り口) 唐の時代に、茶の植物的な説明、製茶の道具、お茶の作り方、茶の点て方、飲み方・・・ お茶に関する総合的な書物、 「茶経」を書いた”陸羽”も、径山寺の麓に住んでいた事があるので、訪ねる事にしました。 ![]() (陸羽の像) ![]() (ここのあたりに、陸羽が住んでいたと言われる) 陸羽が住んでいた場所が、径山寺の麓であった為、参禅は予定より早く終わり、市内に戻り、 「中国茶葉博物館」に下ろしてもらい、見学に行くことにする。 ![]() (博物館の敷地にも茶畑がひろがります) 丁度12日は土曜日、大勢の観光客で一杯。なんだか余りまわる気がしなくなり、 早々に引き上げ、バスに乗り、ホテルへと戻る。 満員のバスは殆ど現地の人。団体さんが乗り込んできたり、携帯で大声で話す人が居たりで、 あぁ〜〜疲れる。 今日は杭州最後の日。 自分へのご褒美に、ホテルの近くのマッサ−ジ屋さんに行く。 足のマッサ−ジ、90分で128元(約1600円)をお願いする。 その、マッサ−ジが上手な事、 毎日でも通いたくなるくらい。 明日は早朝、未だ行けてない”虎ほう泉”に行く予定。 5時にモ−ニングコ−ルをお願いし、早々にベッドイン。 |
☆ Day8:(5月13日) ![]() ![]() ![]() (虎ほう泉) 今は、ガラスで覆われ、その姿しかみられません。 とくと〜〜と湧き出る泉を想像していたのですが、少々がっかりです。 それでも、2日間の短い滞在で、行きたかった場所に行け、満足です。 ホテルに引き返し、朝食を食べ、最後に西湖を眺めにいきました。 きょうは、シトシト雨の西湖です。 ![]() これで、私の中国お茶の旅も終わりに近づきました。 満足と少しの寂しさが入り混じります。 ホテル、杭州に心の中でお礼を言い、12:00発の飛行機に乗るため、タクシ−に乗り込みます。 フライトは、中国国際航空、CA1596,杭州12:00→北京14:00。 そして、北京発16:25→関空20:30着。 早い目に空港に到着したのに、杭州発が12:40分と遅れる。 それでも、早々にチェクインし、搭乗口で待つのですが、なかなか呼ばれません。 結局1時間半の遅れで、結局、杭州を出発したのは、1時半。 大幅に遅れ、北京空港に着きました。 焦ること〜〜、早足で国際線の搭乗口、14番に向かう。 おまけに、14番は一番端っこです。ようやく到着した時には、もう皆は飛行機の中。 フライト、20分前、滑り込みセ−フです。 無事関空に着きました。 荷物を待っていたら、JALの人が、私の名前を呼びます。 「貴方の荷物、北京で積み忘れで、この便には乗っていません」 ”オウマイゴッド” ・・・翌々日、ささやかなお土産のお茶が入ったトランクが、無事届きました。・・・ 初めて見る土地への期待、お茶の聖地の着地の嬉しさ、新しいお茶の知識、親切で優しい人達との出会い、 異文化の暮らし、景色、・・・etc. 宝物が増えました。 貴重な宝物を糧にし、これからも、お茶に関わって歩いていきたいと思います。 自己満足な旅行記、最後まで読んで下さった皆さん、ありがとうございました。 |