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熱闘!関東大学ラグビー・リーグ戦 "Play Back 1997"

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○観戦記録 日本大学 vs 大東文化大学(1997年10月4日)

関東大学ラグビーリーグ戦グループ1部(1997/10/04) 於:熊谷ラグビー場

<試合結果>

            T  G PG DG 得点 | 総得点 反則
 日本大学  :前半: 2  2  1  0 17 |
       :後半: 3  2  1  0 22 |  39 13
 +-----------------+-------------------------------+-------------+
 大東文化大学:前半: 1  1  1  0 10 |
       :後半: 1  1  0  0  7 |  17 11


◎出場メンバー

 日大 : 1.横山 2.草野 3.川村 4.岡田 5.安田 6.古屋 7.鷲谷 8.龍
      9.柳 10.日原 11.池田 12.野杁 13.沢木敬 14.北條 15.田原
     (16.高野 17.南方 18.矢巻 19.沢木智 20.海藤 21.窪田)

    ○交替  なし

 大東 : 1.亀田 2.須藤 3.大槻 4.多田 5.渡部 6.白水 7.赤羽根拓 8.マウ
      9.武藤 10.マナコ 11.田中誠 12.赤羽根征 13.福岡 14.山内智 15.筑井
     (16.加治木 17.中込 18.久保 19.大鷲 20.阿部 21.太田)

    ○交替  10→20(後36分入替), 8→18(後36分入替), 7→17(後40分入替)

 レフリー : 相田(日本協会)  タッチジャッジ : 青戸、三浦、柳川


◎試合内容

[感想]

大東大の試合を見るのは本当に久しぶりである。いつの試合かは忘れたが国立での
大学選手権以来。この試合から受けた印象は、「このチームは一体どうしちゃった
んだろう」である。決していい状態でないことを聞いてはいたのものの、実際に見
てはっきりそう感じた。

一言でいえば「覇気が感じられない」。懐の深いディフェンスには昔日の面影があ
ったが、とにかく走らない(「走れない」ではない)FWのプレーを見ていると、
一言厳しい言葉をかけたくもなる。同じ日に熊谷で試合をした(かつて国立競技場
で覇を競ったこともある)明治の対東大戦のパフォーマンスと比較すると、余りに
も寂しい、と言わざるを得ない。

FWの重さを利用した縦攻撃で行くのか,それともBKに展開するのか,何をやろ
うとしているのかさっぱり分からない80分間たった。後半が日大ペースの一方的
な展開となったため点差がついてしまったが、戦力的に見れば間違いなく五分で戦
えたはず。このまま低迷してしまうのは,大学ラグビー界にとっても大きな損失の
ような気がする。

一方の日大だが、前評判通りいいチームに仕上がっているな、と感じた。緒戦とい
うこともあって,BKのコンビネーションにやや難があったが、十分修正可能。日
大というとFW一辺倒の印象が強かったが、今年のチームはFWとBKのバランス
が取れているように思う。大東大FWを振り回すという意図があったかどうかは不
明だが、かなりBK展開を重視した試合運びをしていた。堅実なプレーで確実に勝
ったという感じ。

リーグ戦の他のチームを見ていないのでまだ何とも言えないが、今年の日大は十分
優勝を狙えるチームだと感じた。応援したいチームがまた一つ増えた。
                            (1997年10月4日記)

[追想 after 2003]

観戦メモらしきものを取り始めたのはおそらくこの試合から。メンバーと得点を書
いている程度で、今から思うと寂しい限りではあるが、この試合のことはよく覚え
ている。FW第1列の選手がスクラムからブレークしたあと、インプレー中にもか
かわらず悠然と次のポイント?に向かって歩いているシーンを見て「カルチャーシ
ョック」みたいなものを受けた。

それと、メンバー表を見て改めて気が付いたことだが、両チームともなかなかのタ
レント揃い。現役の日本代表も含めトップリーグなどで活躍している選手達の名前
がたくさんある。そういった選手達も、殆どは学生時代には「知る人ぞ知る」とい
う存在であった。不思議と言えば不思議である。

Edited by Kazunori KONO, Feb/24th/2004   Back