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関東大学ラグビーリーグ戦グループ1部(1997/11/15) 於:熊谷ラグビー場
<試合結果>
T G PG DG 得点 | 総得点 反則
大東文化大学:前半: 3 3 0 0 21 |
:後半: 2 2 1 0 17 | 38 16
+-----------------+-------------------------------+-------------+
東海大学 :前半: 1 0 1 0 8 |
:後半: 2 1 0 0 12 | 20 19
◎出場メンバー
大東 : 1.中込 2.須藤 3.大槻 4.多田 5.白水 6.露木 7.久保 8.マナコ
9.大鷲 10.福岡 11.太田 12.赤羽根征 13.高木 14.山内智 15.筑井
(16.加治木 17.松尾 18.甲斐 19.国生 20.脇尾 21.田中)
○交替 なし
東海 : 1.宗政 2.国本 3.坂田 4.岩田 5.候 6.小森 7.野口 8.大島
9.藤野 10.古積 11.三須 12.今井 13.三木 14.萩野 15.猪瀬
(16.根倉 17.綱島 18.及川 19.斉藤 20.芝田 21.山手)
○交替 2→16(前25分入替)
レフリー : 小野塚(関東協会) タッチジャッジ : 村瀬、今園
◎得点経過
大東文化大学 0 7 14 21 21
G G G
時間 0----+----1----+----2----+----3----+----4----+ 得点
T P
東海大学 0 5 8 8
大東文化大学 21 24 31 38 38
P G G
時間 0----+----1----+----2----+----3----+----4----+ 得点
G T
東海大学 8 15 20 20
※時間×10分,T=トライ(5点),G=トライ+ゴール(7点),P=PG(3点),D=DG(3点),x=PG失敗
◎試合内容
[感想]
大東大の試合観戦は日大戦に次いで2試合目で東海大は初観戦。これで関東学院を
除くリーグ戦7校の試合はすべて観たことになる。改めて大東大を観てみると、こ
のチームに対する謎は深まるばかりである。
選手個々の能力を見ても、大東大は絶対に上位校の一角を占めていなければならな
いチームである。とくにBKはリーグトップクラスといってもいいスピードとパワ
ーを持っている。FWにしても、かつてのサイズはないものの日大にけっして当た
り負けしないはず。そのチームが何故この位置にいるのだろうかということが第一
の疑問。
第二の疑問は、どうして同じチームに頑張っている選手とそうではないように見え
る選手がいるのかということ。はっきり言ってしまえば、チーム状態はバラバラ。
セットプレーが終わると「俺達の仕事は終わり」とばかりに奮走するBKを尻目に
歩いている選手がいるというのが理解できない。必然的に次のセットプレーは悠然
とポイントまで歩いてやってくる大東大の選手の到着を待ってから始まることにな
ってしまう。FWでアタックを仕掛けるときには、ちゃんとポイントにいてモール
にも参加しているのだが...。
肝心な試合の方だが...。FWから安定したボールがタイミング良く供給されれ
ば、大東大のBKは誰も止められないというくらい強力。速さ、強さ,巧さを兼ね
備えた素晴らしいラインだと思う。しかしながら、いったん守勢に回るとFWのサ
イドのディフェンスが甘く、簡単にロングゲインを許してしまう。この試合では、
このような強さともろさの同居したチーム状態を象徴するようなシーンが多く見ら
れた。
点差から見ても、東海大はよくやっていたと思う。アタックもけっして伝えられて
いるようなトリッキーなものではなかった。大量失点ゲームが続く中でもモチベー
ションを落とさずにず頑張っているのは立派だと思う。しかしながら、この試合で
奪った20点はディフェンスのしっかりしたチームが相手ならゼロで抑えられた可
能性が高い。やはり力不足という点は否定できないように思われた。
とはいっても、次週に対戦する流通経済大にとって、大東大はやはりイヤな相手と
言えるのではないだろうか。 (1997年11月15日記)
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