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関東大学ラグビーリーグ戦グループ1部(1997/11/29) 於:熊谷ラグビー場(B)
<試合結果>
T G PG DG 得点 | 総得点 反則
東海大学 :前半: 0 0 0 0 0 |
:後半: 1 1 0 0 7 | 7 16
+-----------------+-------------------------------+-------------+
流通経済大学:前半: 3 2 2 0 25 |
:後半: 7 4 0 0 43 | 68 11
◎出場メンバー
東海 : 1.宗政 2.根倉 3.坂田 4.岩田 5.候 6.小森 7.野口 8.大島
9.藤野 10.古積 11.萩野 12.芝田 13.三木 14.山手 15.三須
(16.国本 17.石川 18.及川 19.斉藤 20.村山 21.海老沢)
○交替 14→21(前0分入替)
流経 : 1.碇 2.牛木 3.友利 4.中西 5.井上 6.石川 7.唐津 8.渡辺知
9.池田 10.加瀬 11.田嶋 12.伊藤武 13.大島 14.島名 15.ニールソン
(16.谷口 17.市原 18.横山 19.田草川 20.天野 21.山崎)
○交替 15→21(後28分入替)、8→17(後31分入替)
レフリー : 中原(関東協会) タッチジャッジ : 不明
◎得点経過
東海大学 0 0
時間 0----+----1----+----2----+----3----+----4----+ 得点
P G G P T
流通経済大学 0 3 10 17 20 25 25
東海大学 0 7 7
G
時間 0----+----1----+----2----+----3----+----4----+ 得点
G G T G G T G
流通経済大学 25 32 39 44 51 58 63 68 68
※時間×10分,T=トライ(5点),G=トライ+ゴール(7点),P=PG(3点),D=DG(3点),x=PG失敗
◎得点者
東海:後半33分 藤野(T)、三須(G)
流経:前半 8分 池田(PG)
16分 池田(T)、池田(G)
29分 石川(T)、池田(G)
35分 池田(PG)
42分 島名(T)、池田(G)
後半 6分 田嶋(T)、池田(G)
13分 唐津(T)、池田(G)
15分 ニールソン(T)
27分 島名(T)、池田(G)
35分 田嶋(T)、池田(G)
37分 田嶋(T)
42分 加瀬(T)
◎試合内容
前半こそ東海大FWの鋭い突っ込みで思うように攻められなかった流通経済大だっ
たが、後半はエンジン全開。合計10トライを奪う快勝だった。
[前半の戦い]
開始早々流通経済大のタッチキックを東海大BKがチャージして一気にゴール前へ
迫る。このチャージに象徴されるように東海大は気合い十分で流通経済大にプレッ
シャーをかけ続け、流通経済大を自陣ゴール前に釘付けとする。しかしながら、せ
っかく敵陣深くに攻め込んでも、あと一歩のところでゴールラインを破れず、東海
大は得点を挙げることができなかった。
逆に一瞬のミスを着々と流通経済大につかれて得点を許してしまい、東海大が若干
優勢に試合を進めながらも、前半は流通経済大リードで終了した。今日は流経大が
受けていると感じ。もう流通経済大には緒戦の頃の新産者の面影はまったくみられ
なかった。
[後半の戦い]
後半はほぼ90%以上の割合で東海大陣で試合が進められ、東海大は流通経済大陣へ
ボールを持ち込んでもすぐ押し戻される状況。また、せっかくマイボールをキープ
し続けても、一瞬のミスから流通経済大が得意とするカウンターアタックにあって
得点を許すなど、一方的な流通経済大ペースの展開となった。
東海大も33分にようやく見事な連続攻撃で一矢報いるが万事休す。終わってみれば
流通経済大の今期最多得点試合。FWとBKが一体となり、テンポよく攻め続ける
流通経済大の良さばかりが目立った後半だった。
[試合後の感想]
流経大の試合を関東学院戦以外の6つも見ることが出来たのは、今シーズンの大き
な収穫であり喜びでもあった。中央大戦では高校ラガーの面影すら感じさせた流通
経済大フィフティーンだったが、一戦ごとに逞しくなっていく姿を生で見守ってい
くことができたことは、私のラグビー観戦歴でも貴重な財産とな
ることと思う。
流通経済大は、たとえ個々の力が劣っていても、組織で立ち向かえば強豪チームと
も互角の試合が出来ることを実際にグランド上で示してくれた。イーブンボールへ
の素早い働きかけ、ピンチの時の分厚いサポートなど、勝った試合だけでなく負け
た試合でも十分にラグビーの楽しさ、素晴らしさを見せてくれた。
(1997年11月29日記)
[追想 after 2003]
流通経済大は最終的に3勝4敗の5位でこのシーズンを終えた。強力FWの日大と
法政大には完敗したが、関東学院大には惜敗、大東大にも勝利まであと一歩という
ところまで迫るなど大健闘であった。15人が豊富な運動量で組織的に動くランニ
ングラグビーは観るものに感動を与えただけでなく、リーグ戦グループの他のチー
ムにも強力なインパクトを与えることとなった。
一方、7戦全敗で最下位に終わった東海大は、入替戦で山梨学院にも破れて2部リ
ーグに降格。以後2シーズンを2部リーグで戦うこととなる。しかしながら、2000
年度のシーズンには「まったく別のチーム」として見事復活を果たした。ここ数年
の間だけでも実に様々なドラマが展開されている。
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