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関東大学ラグビーリーグ戦グループ1部(1998/11/01) 於:日本大学稲城G
<試合結果>
T G PG DG 得点 | 総得点 反則
日本大学 :前半: 1 1 1 0 10 |
:後半: 4 2 0 0 24 | 34 10
+-----------------+-------------------------------+-------------+
専修大学 :前半: 0 0 1 0 3 |
:後半: 2 1 0 0 12 | 15 14
◎出場メンバー
日大 : 1.田中 2.大渕 3.柳沼 4.栗原 5.安田 6.矢巻 7.三縄 8.横瀬
9.沢木 10.日原 11.窪田 12.野杁 13.今利 14.宗岡 15.田原
(16.草津 17.川村 18.宮野 19.宮之脇 20.海藤 21.徳原 22.長谷川)
○交替 3→17(後0分入替)、6→19(後37分交代)
専修 : 1.中村 2.弘中 3.後藤 4.田中地 5.河口 6.西川 7.菅藤 8.田山
9.森岡 10.野崎 11.谷崎 12.三輪 13.肥後 14.森 15.鈴木慎
(16.早川 17.高橋 18.細川 19.松井 20.大宅 21.沢木 22.津田)
○交替 6→19(前38分交代)、3→17(後16分入替)、10→20(後24分交代)
レフリー : 桜井(関東協会) タッチジャッジ : 北浦、野口
◎得点経過
日本大学 0 3 10 10
P G
時間 0----+----1----+----2----+----3----+----4----+ 得点
P
専修大学 0 3 3
日本大学 10 17 22 29 34 34
x G T G T
時間 0----+----1----+----2----+----3----+----4----+ 得点
T G
専修大学 3 8 15 15
※時間×10分,T=トライ(5点),G=トライ+ゴール(7点),P=PG(3点),D=DG(3点),x=PG失敗
◎得点者
日大:前半 7分 日原(PG)
12分 矢巻(T)、日原(G)
後半 5分 今利(T)、日原(G)
14分 宗岡(T)
23分 FW(T)、日原(G)
36分 FW(T)
専修:前半41分 河口(PG)
後半18分 弘中(T)
30分 森岡(T)、河口(G)
◎試合内容
新装なった全面芝生の日大稲城グラウンドでの初観戦。京王線若葉台駅から稲城高
校を目標にして歩くこと約15分。ハイキングを楽しむ人たちが居たりと、ほとん
どピクニック気分。また機会があればレジャーシートとお弁当片手に訪れてみたい
グラウンドだ。近所の人?も気軽に試合観戦を楽しんでいた様子であった。
そんなアットホームな雰囲気のグランドでの試合。その感想を二言で言うと「勝つ
には勝ったけれどの日大」と「負けてはしまったけれどの専修」。日大はBKの要
SOの日原が復帰したもののチグハグな攻撃ぶりで、先週中央大に負けてしまった
のも頷けるような試合内容だった。現状では法政、大東にはかなり苦しい戦いを強
いられそう。一方の専修は4連敗になってしまったが、ラグビーの内容ではむしろ
日大を上回っていた。
[前半の戦い]
SOの日原が不在の間にすっかりペースが狂ってしまったのか、日大の攻撃がどう
もしっくりいかない。FWのモール攻撃の力強さは相変わらずだが、球出しが遅い
ためリズムに乗った攻撃ができない。とくにFWのフォローの遅さが気になった。
今年の日大はBKを主体に外で勝負するのが特徴だが、せっかくWTBまでボール
がきれいに回っても相手に捕まってターンオーバーというシーンがよく見られた。
結局、前半の日大の得点は5分のPGと18分のトライ(ゴールも成功)の10点のみ
という寂しい展開。むしろ、ブラインドサイドのWTBをうまく使ったサイドアタ
ックとオープン攻撃をバランスよく展開した専修の方がボールがよく動くいいラグ
ビーをしていた。SOは本日も大宅に代わって野崎(選手名鑑ではSHとして紹介
されている)が務めていたが、1年生SHの森岡とはなかなかいいコンビネーショ
ンだった。
あと、専修はFWが頑張っていた。密集からの球出しが速く、またBKがオープン
に展開した場面でもタイミング良くフォローアップする選手が居るなど、確実にチ
ームとして戦う形ができてきている。裏を返せば日大FWがそれだけ走れていなか
ったと言うことにもなる。専修の前半の得点が終了間際のPGの3点のみだったこ
とが日大にとっては幸いした。
[後半の戦い]
前半の(不本意な?)戦いぶりに対して首脳陣から相当気合いを入れられたのか、
後半開始直後から日大はFWを中心とした力強い縦攻撃を見せる。ようやく攻撃に
リズムが出てきて、5分と14分に今年の日大が目標とするBKのオープン展開によ
るトライが相次いで生まれた。これで波に乗るかに見えた日大だったが、攻撃のチ
グハグさなかなか解消されない。
日大はFW周辺でボールを動かしながら相手DFの人数を減らしていき、BKで勝
負という方法を採った方が得策のように思われるが、とにかくモールによる前進に
こだわっているように見えた。日大が後半記録した4トライ中2トライがゴール前
のラインアウトからの「力ずく」のものであったことにも、攻め手の少なさが現れ
ていた。
一方、専修は後半になってもスタミナ切れがなく、前半と同じようにテンポよくボ
ールを動かすラグビーを継続。30分には怒濤の連続攻撃でトライを奪うなど元気
いっぱいだった。結果的に敗れてしまったものの、今後の見通しがだんだん明るく
なってきたように見えた。
[全般を振り返って]
初戦の流通経済大戦を観たとき、日大は去年以上のチームになるのでは、と大いに
期待したのだが、主力選手のケガ(本日はFL鷲谷、WTB北條の両選手が欠場)
もあってか「低迷」を感じさせる戦いぶりだった。
そんな日大も来週からは法政大、大東大、関東学院との終盤戦の戦いが待っている。
まだまだチャンスはあるはず。とにかくガンバレ!と言うほかない。
(1998年11月1日記)
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