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関東大学ラグビーリーグ戦グループ1部(1999/10/09) 於:秩父宮ラグビー場
<試合結果>
T G PG DG 得点 | 総得点 反則
関東学院大学:前半: 5 3 1 0 34 |
:後半: 7 6 1 0 47 | 81 6
+-----------------+-------------------------------+-------------+
専修大学 :前半: 0 0 0 0 0 |
:後半: 0 0 0 0 0 | 0 11
◎出場メンバー
関東 : 1.久富 2.蔵 3.櫻井 4.堀田 5.川井 6.服部 7.大津留 8.若松
9.増田 10.淵上 11.矢口 12.萩谷 13.水田 14.四宮 15.萩原
(16.河田 17.益留 18.北川 19.赤井 20.今村順 21.吉岡 22.角濱)
○交替 15→22(前23分入替)、12→21(後0分入替)、6→19(後20分入替)
9→20(後30分入替)、14→18(後35分入替)
専修 : 1.山口 2.弘中 3.高橋 4.田中地 5.石川 6.小野 7.田山 8.西田
9.田中 10.吉村 11.原 12.三輪 13.小原 14.山本 15.鈴木
(16.早川 17.米倉 18.北浦 19.児玉 20.福田 21.白崎 22.山口)
○交替 5→16(後16分入替)、13→21(後30分入替)
レフリー : 下井(日本協会) タッチジャッジ : 港、古賀、富澤
◎得点経過
関東学院大学 0 3 10 17 22 29 34 34
P G G T G T
時間 0----+----1----+----2----+----3----+----4----+ 得点
専修大学 0 0
関東学院大学 34 41 48 55 60 67 74 81 81
G G G T G G G
時間 0----+----1----+----2----+----3----+----4----+ 得点
専修大学 0 0
※時間×10分,T=トライ(5点),G=トライ+ゴール(7点),P=PG(3点),D=DG(3点),x=PG失敗
◎得点者
関東:前半 1分 淵上(PG)
9分 萩谷(T)、淵上(G)
13分 矢口(T)、淵上(G)
17分 若松(T)
28分 角濱(T)、淵上(G)
39分 淵上(T)
後半 6分 四宮(T)、吉岡(G)
9分 吉岡(T)、吉岡(G)
24分 若松(T)、吉岡(G)
28分 大津留(T)
30分 角濱(T)、吉岡(G)
37分 矢口(T)、吉岡(G)
40分 大津留(T)、吉岡(G)
◎試合内容
今シーズンの専修はどんなラグビーを見せてくれるかに期待して秩父宮に足を運
んだのだが...。
蓋を開けてみれば、初戦での苦闘ぶりがウソのような関東学院の圧倒的な勝利。
流通経済大の堅固なディフェンスの前に欲求不満が溜まる一方だった関東学院の
ファンにとっては胸のすくような試合ではなかっただろうか。
[前半]
開幕前の個人的な関心は専修の司令塔は誰になるのかにあった。しかしながら、
本日SOを務めたのはFBで登録されている吉村。大宅、今崎の名はリザーブに
もなし。BKラインがピリッとしなかったこともあるが、専修はキックに頼る単
調な展開が多く、ゲームメーカー不在を感じずにはいられなかった。(スタンド
からは何度となく「専修、蹴るな〜!」の声が。)
専修のキックオフはいきなりノット10m。しかしながら関東学院FWはそんな
ことはお構いなしにマイボールにしてそのまま前進。そして専修の反則を誘って
PG成功と関東学院があっさり先制してしまった。流通経済大戦後に相当ネジを
巻かれたのか、関東学院のFWは最初から気合い十分。
ラインアウトはやや安定性を欠いていたものの、スクラムはほぼ完全にコントロ
ール。自陣からでも積極的にオープン展開を図り、一次で捕まっても確実にボー
ルをキープ。即座にオープンに展開し今度はエキストラマンが大幅にゲイン、と
いうようなラグビーを続けられたらどんなチームもお手上である。
効率よく攻め続ける関東学院に比べると、専修の攻撃はチグハグ。せっかくゲイ
ンしてもフォローが薄かったり、球出しがワンテンポ遅かったりと、15人が無
駄なく動く関東学院に比べると、細かいスキルだけでなく、選手間の意思統一の
面でもどうしても見劣りしてしまう。
しかしながら、29分に29-0となってから、FWの縦突進をきっかけ専修がようや
くペースを掴む。試合はほとんど関東学院陣内で行われ、ゴールラインまであと
一歩のところまで迫るものの届かず。ゴールラインを背にすると本当に強い関東
学院のディフェンスだった。
結局専修の見せ場はこの約10分間だけだった。終了間際に関東学院があっさり
1トライを追加し、関東学院の34点リードで前半が終了した。
[後半]
後半も効率よく攻め続ける関東学院。専修のディフェンスも途切れがちとなり一
次攻撃で大幅なゲインを許す状況となっては大量失点もやむなし。関東学院はリ
ザーブの1年生(赤井、北川)も出場させるなど余裕綽々といった戦い振りで、
終わってみれば予想外とも言える関東学院の圧勝だった。
さて、関東学院でいろいろな面で注目を集めたのは前半23分から途中出場のFB
角濱。身長190cmの超大型BKだが、走力も魅力の選手である。とくに専修のデ
ィフェンスが甘くなった後半には角濱が大幅ゲインする場面がしばしば見られた。
が、「角濱、最後まで走り切れ!」の声がスタンドから飛んでいたように、決定
力抜群の両WTBに比べるとまだまだ物足りないところがある。レギュラー定着
へ向けて今後の奮闘を期待したいところ。
[感想]
とにかく専修頑張って欲しい。この一言に尽きる。そのためにも早急に「専修の
形」を完成させて欲しいところ。残念ながら、FW、BKとも決め手を欠いてい
る現状では今シーズンも苦戦やむなしだろう。 (1999年10月9日記)
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