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関東大学ラグビーリーグ戦グループ１部（1999/10/31） 於：熊谷ラグビー場
＜試合結果＞
Ｔ Ｇ ＰＧ ＤＧ 得点 | 総得点 反則
法政大学 ：前半： １ ０ ３ ０ １４ |
：後半： ０ ０ １ ０ ３ | １７ １４
+-----------------+-------------------------------+-------------+
日本大学 ：前半： ３ １ ０ ０ １７ |
：後半： ２ １ １ ０ １５ | ３２ １９
◎出場メンバー
法政 ： 1.神宮寺 2.岡 3.池谷 4.細川 5.平塚 6.山口 7.佐藤 8.熊谷
9.岡本 10.川合 11.斉藤 12.赤沼 13.西村 14.栗原 15.加賀谷
(16.豊田 17.新井 18.麻田 19.田中 20.島田 21.若木 22.松尾)
○交替 1→22(後7分入替)、13→17(後14分入替)、9→18(後23分入替)
4→20(後31分入替)
日大 ： 1.田中 2.大渕 3.川村 4.宮之脇 5.宮野 6.横瀬 7.三縄 8.南方
9.沢木 10.武井 11.北條 12.野杁 13.今利 14.窪田 15.田原
(16.白井 17.桑原 18.御原 19.小林 20.嶋末 21.小倉 22.阪上)
○交替 10→21(後40分入替)
レフリー ： 桜岡(日本協会) タッチジャッジ : 中原、屋敷、青戸
◎得点経過
法政大学 0 3 8 11 14 14
P T P P
時間 0----+----1----+----2----+----3----+----4----+ 得点
T T G
日本大学 0 5 10 17 17
法政大学 14 17 17
P
時間 0----+----1----+----2----+----3----+----4----+ 得点
P x T G x
日本大学 17 20 25 32 32
※時間×10分,T=ﾄﾗｲ(5点),G=ﾄﾗｲ+ｺﾞｰﾙ(7点),P=PG(3点),D=DG(3点),x=PG失敗
◎得点者
法政：前半22分 栗原（PG）
27分 栗原（Ｔ）
32分 栗原（PG）
39分 栗原（PG）
後半17分 栗原（PG）
日大：前半 6分 窪田（Ｔ）
18分 南方（Ｔ）
36分 田原（Ｔ）、武井（Ｇ）
後半21分 武井（PG）
29分 武井（Ｔ）
35分 北條（Ｔ）、武井（Ｇ）
◎試合内容
昨シーズンは日大ＦＷをまったく問題にせず圧勝した法政。そんな去年の印象が
遠い過去のものと思えてしまうくらい両チームＦＷの力関係は逆転してしまった。
法政はスクラムの不調が得意のはずのラインアウトにまで飛び火。日大にミスが
なければ大量得点差がついてもおかしくない試合だった。
[キックオフ前の雑感]
過去２試合の日大のＦＢにはいずれもルーキー（永松と坂上）が起用されていた。
そして３戦目にしてようやく昨シーズンのレギュラー田原（４年）がスタメンに
登場。攻守とも安定したプレーを披露していた。一方の法政も岡本主将と平塚が
スタメン復帰でベストメンバー。優勝戦線に残るためにはどちらも負けられない
と言うことで、熱い戦いが期待された。
[前半]
開始早々から日大が強力ＦＷ（体重でみればけして重戦車ではないが）を全面に
押し出して法政を圧倒。まるで第１試合の大東 vs 山梨のＶＴＲを観ているよう
な感じだった。開始６分の日大のトライはそんな連続攻撃から生まれた。
日大はとにかくスクラムが強力。前半10分にはあっさりスクラムトライを奪うな
ど、つねにスクラムで法政ＦＷにプレッシャーをかけ続けたことが、日大の勝因
として挙げられる。それにしても、法政はスクラムでの劣勢は十分予測できたは
ず。これまでなら必要なかったことかも知れないが、スクラムが押されることを
前提とした対策は十分に練られていたのだろうか。
しかしながら、日大の怒濤の攻撃も開始から20分を経過したところで小休止。攻
撃が今一歩かみ合わない日大がペースを崩し、試合の流れは法政に傾き始めた。
法政はハイパントから前へ出る攻撃を徹底させて日大の反則を誘い、ＰＧで着実
に加点。前半を終わった段階で日大のリードは３点にまで縮まるという競り合い
となった。
[後半]
日大ＦＷの優位は変わらないものの、20分くらいまでは膠着状態。というか、お
互いミスが多くて決めるに決められなかったというのが実態。特に日大はまだま
だ細かいプレーの正確さに難があるように感じられた。まずは、速さよりも確実
性、だと思う。
そんな中で、ようやくゲームが動いたのが終盤の29分。ＰからＧＯも積極的に採
り入れているのが今シーズンの日大。ＳＯの武井が並み居る法政ディフェンダー
を振りきってトライを決めた。その直前に比較的簡単なＰＧを外してしまうとい
うミスを自らの力で帳消しにしてしまうところなどは、やはり並の新人ではない。
続く35分に日大は連続攻撃からダメ押しのトライを奪って試合を完全に決めた。
ノーサイドの笛が鳴った瞬間、法政の選手達はガックリと肩を落としていた。点
差からは想像できないくらい、この敗戦はショックだったのだろう。
[感想]
まだまだ（まだ）粗削りながら、日大は着実にチーム力を上げていることが感じ
られた試合だった。何よりも頼もしいのは、チームが一丸となっていること。プ
レーの精度が上がれば打倒関東学院も夢ではないと思う。あと３週間でどこまで
レベルアップできるか、に期待したいと思う。 【1999年10月31日記】
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