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関東大学ラグビーリーグ戦グループ1部(1999/12/04) 於:秩父宮ラグビー場
<試合結果>
T G PG DG 得点 | 総得点 反則
法政大学 :前半: 1 0 3 0 14 |
:後半: 2 2 2 0 20 | 34 16
+-----------------+-------------------------------+-------------+
関東学院大学:前半: 1 1 1 0 10 |
:後半: 0 0 2 0 6 | 16 14
◎出場メンバー
法政 : 1.神宮寺 2.吉澤 3.松尾 4.熊谷 5.平塚 6.山口 7.渡辺庸 8.島田
9.麻田 10.川井 11.斉藤 12.赤沼 13.藤井 14.栗原 15.矢澤
(16.小滝 17.渡辺哲 18.中嶋 19.田中 20.浅野 21.岡 22.難波)
○交代 10→16(後半40分入替)
関東 : 1.久富 2.蔵 3.櫻井 4.堀田 5.北川 6.古島 7.大津留 8.服部
9.今村 10.淵上 11.角濱 12.萩谷 13.吉岡 14.四宮 15.萩原
(16.高山 17.河田 18.川井 19.斉藤 20.増田 21.水田 22.矢口)
○交代 5→18(後半0分入替)、7→19(後半0分入替)、15→22(後半0分入替)
2→16(後半3分入替)
レフリー : 岩下(日本協会) タッチジャッジ : 下井、桜岡、渡辺
◎得点経過
法政大学 0 5 8 11 14 14
T P P P
時間 0----+----1----+----2----+----3----+----4----+ 得点
G P
関東学院大学 0 7 10 10
法政大学 14 17 20 27 34 34
P P G x G
時間 0----+----1----+----2----+----3----+----4----+ 得点
P P
関東学院大学 10 13 16 16
※時間×10分,T=トライ(5点),G=トライ+ゴール(7点),P=PG(3点),D=DG(3点),x=PG失敗
◎得点者
法政:前半 5分 吉澤(T)
11分 栗原(PG)
22分 栗原(PG)
35分 栗原(PG)
後半 8分 栗原(PG)
20分 栗原(PG)
30分 赤沼(T)、栗原(G)
37分 熊谷(T)、栗原(G)
関東:前半24分 四宮(T)、吉岡(G)
31分 吉岡(PG)
後半 3分 吉岡(PG)
15分 吉岡(PG)
◎試合内容
今シーズンを締めくくるに相応しい好ゲームだったと思う。関東学院にとっては
不満の多い内容だったかも知れないが、法政にとっては間近に迫った大学選手権
に留まらず、来シーズンにも繋がる価値ある勝利となった。
[前半]
予想通り?前半から法政の気迫のこもった攻撃に受けに回った関東学院がたじた
じといった感じだった。本日の法政にはひたすらFW周辺で細かくボールを繋い
で攻めるという意思統一があった。ここで活躍していたのが、ルーキーのSH麻
田。正確で速いパスをテンポよくSOの川合に供給。FWをドライブしたり好位
置へのキックなどすっかり攻撃のキーマンとなっていた。
法政の試合を観るのはこれで5試合目。今までなぜこの攻撃ができなかったのか
と思う。WTBまで素早く展開したのはいいが、味方のフォローが間に合わずあ
えなくターンオーバー、または、必ずどこかでパスミスという攻撃を繰り返して
いたのがこれまでの法政。熊谷がNo.8の入ったときのFW第3列はリーグ戦でも
まちがいなくトップクラス、ということを考えればシーズン序盤から採用して欲
しい戦術だった。
前半20分で11-0と法政がリードを奪い、このままいけば法政の一方的な展開と思
われたところでようやく関東学院が目を覚ました。24分に得意のラインアウトを
起点としてエースの四宮があっさりトライを奪い、また30分にPGが成功して関
東学院のビハインドが1点となったところでは、スタンドからは「やっぱり法政
はここまでか...」というため息混じりの声も聴かれた。
しかしながら、法政のツインタワー(平塚&熊谷)のプレッシャーを受けたのか
関東学院はラインアウトでミスを連発。ラインアウトからタイミング良くボール
が供給された場合の関東学院の攻撃力は群を抜いているだけに、法政はかなり助
けられた。また、関東学院がオープンに展開しても法政の強力なタックルの前に
ほとんどゲインできない状態が続き、淵上にもいつもの冴えは見られなかった。
両チームともなかなかトライが奪えない中、後半30分に法政がトライを奪うまで
緊迫したPG合戦が展開された。関東学院の吉岡と法政の栗原はリーグ戦Gでも
1、2を争うプレースキッカー。なかなか見応えがあった。
[後半]
後半になると、関東学院は一気にメンバーを4人(そのうちFWは3人。BKで
は矢口がWTBに入り、角濱はFBに移動)入れ替えてきた。誰が出ても同じラ
グビーができるのは選手層の厚い関東学院ならではだが、今シーズンはちょっと
試合毎の変動が大きいように思われる。この時期に至ってもメンバーを完全に固
定できていないでいるのは、大学選手権に向けでの不安材料だろうか?
そんなメンバーチェンジも功を奏さずゲームの流れを変えることはできなかった。
法政のこの試合にかける意気込みは後半も緩むことはなかった。30分に法政が奪
ったターンオーバー絡みのトライはまさに気迫で奪い取ったもの。試合を法政勝
利に導く価値あるトライだった。
続く36分のだめ押しのトライを決めたのは本日はロックで奮闘した熊谷。身体が
大きいだけでなく、運動能力の高さでも将来が大いに期待できる選手。平塚君と
もども、ジャパンのツインタワー目指して頑張って欲しいと思う。
[感想]
ファイティングスピリット溢れる法政の会心の勝利だった。
(1999年12月4日記)
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