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関東大学ラグビーリーグ戦グループ1部(2000/10/22) 於:日本大学稲城グランド
<試合結果>
T G PG DG 得点 | 総得点 反則
大東文化大学:前半: 2 2 0 0 14 |
:後半: 4 2 0 0 24 | 38 11
+-----------------+-------------------------------+-------------+
専修大学 :前半: 2 2 1 0 17 |
:後半: 3 2 0 0 19 | 36 17
◎出場メンバー
大東 : 1.林田 2.吹越 3.坂尾 4.生沼知 5.山本 6.露木 7.井上 8.バツベイ
9.苫米地 10.松尾 11.五十嵐 12.田中 13.オト 14.太田 15.大西
(16.工藤 17.藤田 18.小林 19.村瀬 20.山中 21.中垣 22.海老原)
○交替 7→18(前17分交代)、5→19(前34分入替)、9→20(後1分入替)
12→21(後9分入替)、15→22(後32分入替)
専修 : 1.山口 2.米倉 3.太田 4.西田 5.田山 6.菅藤 7.大杉 8.春田
9.田中 10.今崎 11.原 12.松井 13.植原 14.大宅 15.中川
(16.鈴木直 17.児玉 18.小林 19.向久保 20.森岡 21.白崎 22.鈴木広)
○交替 2→17(後16分入替)、9→20(後16分入替)、3→18(後24分入替)
15→22(後35分入替)
レフリー : 渡辺(関東協会) タッチジャッジ : 小川、大森、田中
◎得点経過
大東文化大学 0 7 14 14
G G
時間 0----+----1----+----2----+----3----+----4----+ 得点
P G G
専修大学 0 3 10 17 17
大東文化大学 14 19 26 31 38 38
T G T G
時間 0----+----1----+----2----+----3----+----4----+ 得点
T G G
専修大学 17 22 29 36 36
※時間×10分,T=トライ(5点),G=トライ+ゴール(7点),P=PG(3点),D=DG(3点),x=PG失敗
◎得点者
大東:前半11分 バツベイ(T)、松尾(G)
38分 ? (T)、荒牧(G)
後半 8分 大西(T)
12分 村瀬(T)、松尾(G)
19分 五十嵐(T)、松尾(G)
専修:前半 1分 植原(PG)
18分 FW(T)、植原(G)
33分 原 (T)、植原(G)
後半31分 大宅(T)
33分 ? (T)、植原(G)
39分 原 (T)、植原(G)
◎得点パターン(参考) *専修大学のキックオフで試合開始
前半 1分 0- 3 (専修)中央25m,(13)PG成功
11分 7- 3 (大東)中央スクラムから(8)がサイドアタック,DFを弾き飛ばしながら
約50m独走しトライ,(10)G成功
18分 7-10 (専修)大東陣右22ML内ラインアウトからモールを形成,そのまま押し
込みトライ,(13)G成功
33分 7-17 (専修)中央右ラインアウトから左オープンに展開,(7)がフォローしタックルさ
れながらもさらに左に展開,(11)が約40m独走してトライ,
(13)G成功
38分 14-17 (大東)専修G前で得たペナルティからの速攻でトライ,(10)G成功
後半 8分 19-17 (大東)専修陣22ML内,専修ボールスクラムを大東FWが押し込みターン
オーバー,右オープンに展開しラックを経て(6)→(15)と繋ぎ
(15)がトライ,(10)G失敗
12分 26-17 (大東)右ラインアウトから左オープンに展開,ラックを経て右に展開,
(10)→(19)とつないで(19)が右隅にトライ,(10)G成功
17分 31-17 (大東)大東陣10ML付近スクラムから左オープンに展開,(11)がトライ,
(10)G失敗
19分 38-17(大東)専修ボールラインアウトから専修がオープンに展開してラックを形
成,大東(8)がボールを奪取して大きくゲイン,(11)に繋ぎ
(11)がトライ,(10)G成功
31分 38-22 (専修)大東陣ラインアウトから小刻みな連続攻撃を経て(14)がトラ
イ,(13)G失敗
33分 38-29 (専修)大東陣ラインアウトからオープンに展開,ラックを経て(?)がトライ,
(13)G成功
39分 38-36 (専修)自陣22ML付近から(11)が約80m独走しトライ,(13)G成
◎試合内容
専修,本当に惜しかった!!!
これまで大量得点差がついた試合ばかり観てきたせいか、最後まで手に汗握る展
開となったこのゲームがとても新鮮に感じられた。個々の能力が高い選手が揃っ
た大東大に組織で立ち向かう専修大。両チームの持ち味が出た好ゲームだったと
思う。
[前半]
先週の関東学院戦ではいいところなく敗れてしまった専修だったが,しっかり気
持ちを切り替えてきた。開始1分にPGで先制し幸先のよいスタート。しかしな
がら、11分に大東大のNo.8バツベイのスクラムから突進を止められずに逆転され
てしまう。やはり,バツベイに対して高いタックル禁物。タックルに行っても弾
き飛ばされるだけで、しっかり50m走りきられてしまった。
いよいよ大東大のパワー炸裂かと思わせたが,自陣から果敢に突破を図った専修
大WTB大宅のプレーがそんな(専修にとっては)いや〜なムードを断ち切った。
大宅はWTBというよりも神出鬼没のリベロと言った方がいいくらいに,専修の
アタック面でのキーマンとして大活躍していた。
専修は18分に大東大ゴール前のラインアウトからモールを押し込みトライ。また、
33分には専修が持ち味と言ってもいいオープン展開を基調とした連続攻撃からト
ライを奪い17-7とリードを拡げる。専修FWの集散の速さが光った。ただ、専修
にとっていいムードの前半だっただけに、終了間際の38分にペナルティから失点
してしまったのが残念だった。
[後半]
後半はもの凄い試合になった。
キックオフ早々から元気よく攻める専修のペースで試合は進むものの,なかなか
トライが取れず、逆に8分に大東大に自陣ゴール前でスクラムを押し込まれてマ
イボールを奪われ失点。12分,17分,19分に立て続けにトライを奪われ一気に17
−38。17分と19分の大東大のトライは、今やリーグ戦屈指のトライゲッターに成
長したWTB太田にスペースを与えることがいかに危険かを示す見事なトライだ
った。
去年までの専修ならここで完全にきれて大量失点負けを喫してしまうところ。し
かしながら,惜しくも4点差で敗れた流通経済大戦の例を挙げるまでもなく,今
年の専修は最後まで粘る。31分,33分に立て続けにトライを奪って9点差まで追
い上げる。そして39分には自陣から大東大のディフェンス陣をかわしながら約80
mを走りきったWTB原のトライで専修のビハインドは僅か2点。とうとうイン
ジュリータイムで専修がワンプレーで逆転というところまできてしまった。
そして,最後の力を振り絞った猛攻。残念ながらあと一歩というところでミスが
出て専修は涙を呑んでしまったが,その粘りは本当に見応えがあった。今年のリ
ーグ戦グループで今もっとも熱いラグビーを見せてくれるチームはひょっとした
ら専修かも知れない。
(2000年10月22日記)
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