Live Reports from Rugby Stadium

熱闘!関東大学ラグビー・リーグ戦 "Play Back 2001"

2001 Top

○観戦記録 東海大学 vs 拓殖大学(2001年12月9日)

関東大学ラグビーリーグ戦グループ1−2部入替戦(2001/12/09) 於:熊谷ラグビー場(B)

<試合結果>

            T  G PG DG 得点 | 総得点 反則
 東海大学  :前半: 1  1  0  0  7 |
 (1部7位):後半: 4  1  0  0 22 |  29 13
 +-----------------+-------------------------------+-------------+
 拓殖大学  :前半: 2  0  2  0 16 |
 (2部2位):後半: 1  1  1  0 10 |  26 17


◎出場メンバー

 東海 : 1.中村 2.黒田 3.宮本 4.大谷 5.湯井 6.高 7.京谷 8.梶村
      9.宇野 10.三木 11.米盛 12.高倉 13.稲田 14.百村 15.大東
     (16.神原 17.成島 18.須藤 19.百武 20.吉田 21.杉山 22.福隅)

    ○交替  7→19(後12分入替)、12→22(後39分入替)


 拓殖 : 1.谷地村 2.椎名 3.長岡 4.ブライアン 5.田畑 6.平井 7.森 8.クロフォード
      9.大浦 10.岡嶋 11.山中 12.土方 13.松尾 14.森下 15.永田
     (16.坪井 17.船岡 18.高橋 19.小宮 20.松永 21.井上 22.堀江)

    ○交替  1→16(前33分入替)、12→22(後0分交代)


 レフリー : 岸川(関東協会)  タッチジャッジ : 不明


◎得点経過

 専修大学    0                                7                 7
                                                G
    時間     0----+----1----+----2----+----3----+----4----+ 得点
             P       T            P                T
 山梨学院大学  0   3       8            11               16      16


 専修大学    7            12    19   24              29        29
                      T     G    T               T
    時間     0----+----1----+----2----+----3----+----4----+ 得点
                G                            P
 山梨学院大学 16      23                           26            26

 ※時間×10分,T=トライ(5点),G=トライ+ゴール(7点),P=PG(3点),D=DG(3点),x=PG失敗


◎得点者

 東海:前半31分 百村(T)、三木(G)
    後半11分 百村(T)
      17分 高 (T)、三木(G)
      22分 大谷(T)
      38分 宇野(T)

 拓殖:前半 2分 永田(PG)
       8分 ブライアン(T)
      22分 永田(PG)
      40分 森下(T)
    後半 5分 平井(T)、永田(T)
      34分 永田(PG)


◎試合内容

昨シーズンも同じ対戦(入替戦)で冷や汗をたっぷりかかされた東海大だったが、
今年は冷や汗どころか脂汗まで滲み出てくるくらいの大苦戦を強いらた。昨年は2
人の留学生コンビ(LOブライアンとNo.8クロフォード)にやられたという感が強
かったが、今年は拓殖大の組織にやられたという印象。

拓殖大FWの速い集散と積極的に前に出るBKに東海大はたじたじと言った感じ。
東海大は風上に立っていたにも関わらず、前半の得点は31分のWTB百村のトライ
による7点のみで、終始拓殖大にリードを奪われる予想外の展開となった。

後半も拓殖大の勢いは止まらず、開始早々の5分のトライとゴールで得点差は16点
まで拡大。しかしながら、ここでようやく東海大が持ち前のパワーを発揮。スクラ
ムなどセットプレーで優位に立ち、11分から22分の間に3連続トライを奪い一気に
逆転に成功した。

いよいよ東海大パワーの爆発かと思われたが、風下に立つ拓殖大も粘りを見せ34分
のPGで逆転に成功。終盤は拓殖大が1部昇格を目指して時計を気にしながらひた
すら耐える展開となった。そして、38分。東海大の1年生SH大浦がゴール前のラ
ックで一瞬前が空いた隙を見逃さずに抜け出してインゴールに飛び込み、大接戦
に決着を付けた。

敗れたとはいえ、拓殖大の15人ラグビーは見応えがあった。FWとBKが連携し
て緩急を混ぜながらマイボールをキープし続ける技術は1部リーグの上位校と比べ
ても遜色がないくらい。FWはややパワー不足だが、BKに東海大の百村のような
エースが居たら勝敗は逆になっていたかもしれない。

また、辛くも一部残留を果たした東海大だが、この試合では精神面での成長が見ら
れた。劣勢を強いられながらも焦らずに勝利を掴むことができたことは評価しても
良いのではないかと思われる。来年こそは上位グループ入りを目指して頑張って欲
しいと思う。
                            (2001年12月9日記)

Edited by Kazunori KONO, May/30th/2004   Back