願 い(Wish)
新年の幕開けに届いた“嬉しい速達便”
2004年は、私にとって“国際ボランティア”に一歩踏み出した記念の年でした。
その年に、日本では度々、水害に見舞われ、大地震が起こり、インド洋沖の国々は大きな津波に襲われました。人間が愚かな戦いや過ちを繰り返すので、大自然の神が怒っているのか?とさえ思えたくらいです。
その中で、、被害に遭った人たちの逞しさと、その人たちに惜しみなく支援し、命がけで救出する人々を見るにつけ「人間もまだまだ捨てたもんじゃない!」と感銘したことも確かです。私は、被災地の皆様に心ばかりの義援金を送るしかできず、じれったい思いでしたが、「カンボジアの子供たちへ鉛筆を送ること」は、熱い志を失うことなく続けて行こう..と新年に再決意したところでした。
皆様の温かいご協力のもと、昨年は「サロンコンサ−ト」でお持ち頂いた鉛筆を6月に送り、他に徐々に輪が広がり、秋(10月)と冬(12月)、計3回、カンボジアの子供達に送ることができました。荷作りをする時は、子供達が喜んで受け取り、「明日の国を支えるため、勉強する様子」を想像し、私も元気になったものです。
ただ、いつも気になっていたのは、音楽家として「音のプレゼント」をしたい!ということでした。12月の荷物の中に思い切ってクリスマスプレゼントとして※「ロ−ルピアノ」を入れました。
そして、本日(1/4)NGO代表から速達が届きました。何と、鉛筆をもらった子供達の写真と「ロ−ルピアノ」を囲み、目を輝かせて居る子供達の写真が入っていました!
荷物が多すぎて迷惑にならないかと心配していたのですが、届けてくれたのです!私のコンサ−トの写真を持って感謝の意を表した写真もありました。
ほんとに嬉しいです!ポルポト政権下で、「音楽」を失ったこの国の子供に「音のプレゼント」が実現しました。ピアノやオルガンは夢の夢..というレベルといいます。
(鉛筆が無いくらいですから)日本の小学生が使った古いピアニカを持参したところ、子供だけでは無く先生達まで、驚き、喜んでいるのをテレビで見たことがありました。
中学生になり、ピアニカが不要になり物置で眠っていたり、ゴミになったりしていることが想像できる日本です。呼びかければ、集められそうな気がしますが、一台でも結構、重く持参するのはたいへんですし、送るとなると送料等の問題が生じます。
当面「ロ−ルピアノ」を年に三台位、送ることを目標にしようと決意しました。
各学校に一つから始め...各クラスに一つになったらどんなに素敵でしょう!
鉛筆と同じように、皆様が負担にならない程度の募金を始めたいと思いますのでご協力を宜しくお願い致します! 2005.1.4 吉元恵子
※ロ−ルピアノは、くるくる巻いてケ−スに入れるとA4サイズくらいになり、とても軽いので、携帯しやすいのです。鍵盤は平らですが、普通のキ−ボ−ドのように、色々な音色を出す機能もあります。ピアニカは吹いて音を出すので演奏しかできませんが、これだと、伴奏に使い歌えます。通信販売や「王様のアイデア」等で扱っていますが、安く購入できるル−トを探したいと思います。(一台15.000円前後)
☆ NGO代表からのお手紙の一部を紹介いたします ☆
12月18〜24日までカンボジアへ行ってまいりました。電子ピアノ(ロ−ルピアノのこと)を「風と竹の小学校」に贈りました。朝、7時ですが沢山の子供達がやってきました。不思議なことに、ただ一人、日本の「さくら」を演奏してくれた少年がいました。
その子は孤児です。子供達のキラキラした目をみてやって下さい...今後とも宜しくお願い申し上げます。