お茶のご先祖様

皆さんは紅茶と緑茶のご先祖様は一緒だと思われますか?  それとも、違うと思われますか?
正解を申しましょう。それは・・・一緒なのです
紅茶も緑茶も同じツバキ科に属する"Camellia"のファミリ-で、紅茶は発酵さす、緑茶は発酵させないという製法過程が違うだけなのです。
 
それでは、同じご先祖様がいつから、どうして別れたのでしょう??
 
ご先祖様の出身地はいうに及ばず、我が国に歴史上において偉大な影響を与えた中国、又は中国のすぐ南のインド東北部、アッサム地方を含んだ広大な地域なのです。
中国、唐の時代に飲茶の習慣は広まり、僧俗を問わず広くお茶が飲まれていました。
次なる時代、宋の時代にも受け継がれ、この頃には今の点茶方法と同じく、茶筅でお茶を点て飲まれていたのです。
 
そして、主に、宋の時代、栄西が茶の種と点茶道具を持って帰り、我が国に広まり浸透したのが、茶道です。
 
中国は明の時代になり、今まで緑茶をヨ-ロッパに輸出していたが、搬送の日月の長さ、ヨ-ロッパの市場の好みから発酵したお茶を作ります。
 
ここで緑茶は紅茶(black tea )と名前を変えることになるのです。
 
今では、ご先祖様の子孫が増え、紅茶、抹茶だけでなく、色々種類のお茶が飲まれています。